実父の忘れられない言葉
出産前はガリガリ体型だった私も妊娠で＋10キロ弱になっていました。出産後も妊娠中のようにおなかが膨らんだままで、やっぱりすぐには戻らないんだなあと思っていました。それに加え、産後のむくみもひどく、退院日に一応化粧はしましたが、自分の見た目の変化に愕然としていました。
退院日には、両家の両親が「お披露目」のため、産院まで会いに来てくれました。するとその場で実父が一言。
「まだ腹に一人入っとるんか！」
義両親もいる前だったのと、体型にはふだんから気を使っていた方だったので本当に恥ずかしくて、顔から火が出そうでした。普段からデリカシーがないと思ってはいましたが、産後でメンタルが少し落ち込んでいたのもあり、怒りとともに深く傷つきました。
その場で、産後はむくみやすいことや、おなかのふくらみもすぐには戻らないということをしっかり伝えておけばよかったと思います。伝えてもわかってもらえるとは思えないものの、面白半分で産前産後の女性に声をかける父に心底腹が立ったのです。父には「昔の人間だから」と言い訳せず、言葉を選んで発言してほしいものです。
あのときは本当に腹が立ちましたが、今では家族の「産後あるある」として語られるネタになっています。思い出すたびに、あの日の自分の必死さがよみがえり、今では「あんなこともあったな」と微笑んでしまう思い出です。
著者：東ななみ／30代女性／3歳、1歳の子どもを育てるフルタイム看護師。
イラスト：きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています（回答時期：2025年5月）
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