子ども同士は仲良し
小学校入学を機に、近所のA君という仲良しのお友だちができた息子。子ども同士はすぐに打ち解け、一緒に下校したり、互いの家を行き来したりしていました。一方で、A君のお母さんは、A君の言うことをできるだけ受け入れる姿勢を大切にされていて、私の関わり方とは少し違っていたため、距離を感じることもありました。
今から公園へ?
ある日、息子がA君の家へ遊びに行っていたときのことです。外も暗くなり、そろそろ帰宅する時間のころに、A君のお母さんから「Aがどうしても外で遊びたいと言うので、公園へ連れて行こうと思います。私が連れていきます」と連絡がありました。
「え、今から?もう外は暗くなっているし、公園に行くならもっと早く明るい時間から行ったほうが安全では?」と、内心どうしようか迷いました。しかも、近所の公園ではなく、遠い人けのない公園へ行くというのです。ちゅうちょしたものの、外は暗いしすぐ帰ってくるだろうと、お願いすることにしました。
帰ってこない…
やがて外が真っ暗になっても、帰ってくる気配はなく「心配、もう待てない」と、迎えに行こうとしたそのときです。「ただいまー」。遠くから子どもたちの姿が見え、その後ろにお母さんが歩いていました。私はあいさつをしようと思ったのですが、A君のお母さんはこちらを見向きもせず、家のほうへA君と帰っていきました。
てっきり、子どもたちがけんかでもしたのだろうかと思い息子に確認すると、何ごともなかったとのこと。足早に帰宅していくA君のお母さんに、私はまた距離を感じました。そしてA君のお願いとはいえ、真っ暗な中、人通りもない公園に子どもたちを連れて行ったことや、あいさつもないA君ママの様子に、正直、少し不安な気持ちになりました。
A君のお母さんは、何よりもわが子の気持ちを尊重されているようですが、私は、安全面を考えて息子に「それはできないよ」と伝えることもあります。育児に対する向き合い方は異なっていますが、それぞれの考えがあるのは当然のことだと思っています。ただ、真っ暗な公園に対する不安や心配は尽きませんでした。何もなかったからよかったものの、遊具の階段を踏み外して大けがをすることもあると思っているので、やはり断るべきだったかなとも振り返って感じました。
この日は息子をA君宅で受け入れてくださり感謝していますし、息子とA君はとても仲が良いので、できればA君ママとも距離を縮めたいところです。今回の経験から、当たり障りのないやり取りに終始せず伝えるべきことはしっかりと意見を伝えることで、お互いの理解も深まっていくのかもしれないと、前向きに考えたいと思いました。
著者:富伊 凛/30代女性/2016年、2020年生まれの兄妹の母。仕事と育児の両立に苦戦し、離職を決意。都会暮らしに疲れ果て、地方移住をもくろむ。趣味はベランダ園芸。嫌いなものは、花につく悪い虫と、雨の日の電動チャリ走行。
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)
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