ママ友から信じられないお願い…
その電話の内容というのが、「玉ねぎがあったら1つちょうだい」「しょうゆ貸してくれない?」「欲しいものがあるんだけど量が多いから一緒に買おう」といった、少し図々しいのです。
ある日の午前中も電話がかかってきたので今度はどんな用件だろうと思っていたら、なんと「今から私の母親があなたの家に行くからトイレを貸してあげて!」という内容。一瞬どういうことかわからず聞き返すと、ママ友の家のトイレは現在工事中らしく、遊びに来ていたママ友の母が腹痛で、トイレを貸してほしいとのこと……。
そのとき、私は玄関の棚の片付けをしていて、すべてのものを外に出して大掃除中。廊下に物が散乱していて誰にも家の中を見せたくない状態だったので断りたかったのですが、返事をする間もなく通話中にピンポーン「すいませーん!」とチャイムと同時に外から呼びかけてくる声が聞こえてきて……。もうすでにママ友のお母さんが家の前まで来ていたのです。
恐縮して何度も「ごめんなさいねぇ」と謝るお母さんを見てしまっては追い返すわけにもいかず、「散らかっていてすみません」と言いながらトイレを貸したのですが、汚い状態の家を見られたことも、知らない人が急に自分の家のトイレを使っていることも、何もかもが想定外の出来事すぎて、あぜんとしてしまいました。
結果的に、人助けをしたと思うことにして気持ちを持ち直しましたが、何かにつけ、いろいろと頼んでくるママ友の電話には、手が離せないときは無理に出ず、しばらく経ってからかけ直すぐらいのスタンスで付き合っていこうと思った出来事でした。少し図々しいですが、悪い人ではないし、子ども同士も仲がいいので、今後も適度な距離感で付き合っていきたいと思っています。
著者:中山さゆり/40代・女性・フリーランス講師。夫とひとり娘と暮らすワーママ。
イラスト:miyuka
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年10月)
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