※コロナ禍前の体験談です
義母の「泊まっていって」にいつも困る私
元日のあいさつのため、夫の実家に行ったときのことです。毎年のことながら、この日も夜になると「泊まっていって」と言い出す義母。その年の元日、私は妊娠後期でした。肌のかゆみや便秘などのマイナートラブルを抱えていたこともあり、今年こそは泊まらずに帰りたいと思っていた私。
しかし義母の要求を断ることで関係が悪くなることを恐れた私は、渋々泊まることに。義母は私にお風呂をすすめてくれました。しかし夫の親戚が深夜まで騒ぐなか、自分だけお風呂に入るのも気が引けてしまい、結局入れず。夜は夫の弟の部屋で寝ることになりましたが、タバコの臭いがきつくてなかなか寝付けませんでした。
帰りたいのに伝わらない! 私の気持ち
翌朝の別れ際、「来年は子どもと一緒に泊まっていってね」と笑顔で言う義母。泥酔した大人に囲まれ、タバコの煙を吸いながら元日を過ごすわが子の姿を想像するだけで、私はすでに憂うつでした。
そこで「子どもが騒いだりしてご迷惑をおかけすると思うので、来年の元日は泊まらないで家に帰ろうと思います」とやんわり義母の誘いを拒否。すると、「そんなの全然気にしなくて良いのよ!」とまったく気に留める様子もなく、明るく答える義母でした。
実母に相談し、見つけた解決策
実母にこのことを話すと、「お母さんはおばあちゃん(義母)の家に長居するのが嫌で、いつも2時間で帰っていたよ」と話してくれました。私が元日は毎年夫の実家に宿泊するので、夫の実家は居心地が良いものと実母は思っていたそうです。
心の中で思っているだけでは気持ちは伝わらないのだと実感した私は、翌年からは思い切って夫の実家に泊まらないことを決意。これが原因で夫の親戚と関係が悪くなることはありませんでした。
結婚が決まると始まる親戚との付き合い。私は夫の親戚と良好な関係を築こうと思うあまり、嫌なことを我慢しすぎてストレスが溜まっていました。しかし実母の言葉をきっかけに、自分自身の気持ちに正直に行動することができるようになりました。
著者:武田 ゆうか
2歳女児の母。1987年生まれのミレニアル世代。小さいころから本と歌が好き。就職活動に失敗し、それまで無縁だったIT業界で社会人生活をスタート。20代で結婚し、子どもを授かるも、夫のモラハラに苦しんでいる。