日本食が大好きな娘
ブラジルに住んでいますが、私の娘は日本食が大好き。ブラジル食もよく食べますが、どちらかというとマイルドな味付けの日本食のほうを好んで食べます。また日本の甘味も大好きです。ブラジル人にとって豆は「食事」であるため、甘く煮詰められた餡子が苦手なブラジル人は多いのですが、娘は好んで食べます。
義母が訪ねてくる予定になっていた日の前日も、娘と一緒に水ようかんを作って冷蔵庫にしまっておきました。小豆が手に入りづらい地域柄、餡子を使ったお菓子は娘と私にとって貴重品。「食べるのが楽しみだね」などと言いながら楽しんで作っていたのです。
水ようかんを食べた義母と信じられない感想
義母がわが家にやってきました。私と夫は仕事が、娘は幼稚園があるため、初日は義母にひとりで家で過ごしてもらいました。私の仕事が終わり、娘を幼稚園に迎えに行って家へ帰ったところ、楽しみにしていた水ようかんが半分ほどに! どうやら義母が私たちが留守にしている間に食べたようです。
家族以外でも冷蔵庫を自由に開けることはブラジルでは普通であり、冷蔵庫の中の物などを含め台所も好きに使ってほしいことを伝えてあったので、食べたことは問題ではありませんでした。問題だったのは水ようかんに対する感想です。「チョコレートかと思って食べたら変な味がしてビックリした」と娘の前で言ったのです。
ショックで泣く娘をなぐさめて…
一生懸命作った水ようかんを「変な味」と言われたこと、変な味なのに半分も食べられてしまったことにショックを受け、娘は泣きだしてしまいました。泣きだした娘を見て義母はビックリ。義母としては、水ようかんを私の食べ物だと思い、私に対して正直な感想を言っただけだったのでしょう。普段から私に遠慮はありません。しかし、娘が作ったものだとわかった義母は、ただただ娘に謝り続けていました。
結局娘は義母の謝罪を受け入れました。そして義母に、しっかり「人の食べ物に変とかまずいとか言っちゃダメなんだよ」と釘をさしており、義母は非常に落ち込んだ様子でした。その姿を見て、私も水ようかんのことを義母に説明をしておけばよかったと思いました。
このことは娘にとって2つの教訓になったようです。1つは、食べられたくない物には名前を書いておくこと(笑)、もう1つが、「親しき仲にも礼儀あり」です。自分が言われて嫌なことは、どれだけ仲がよくても言ってはいけないと学んだようです。ストレスの溜まった出来事でしたが、娘に学びがあってよかったなと思っています。
著者:レイトン愛加/女性・会社員。5歳の娘を育児中。現在はブラジルに移住しており、海外での子育てと仕事の両立に奮闘中。大学卒業後、ずっと経理の仕事をしており、ブラジルで独立して事務所を構えることが直近の目標。いつか子どもと世界旅行をするという野望も!
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています