娘のイヤイヤ期は想像以上で
娘が2歳になって、イヤイヤ期が始まりました。娘が嫌がるため、着替えさせるだけで何十分もかかったり、ごはん中に遊び回って、座るように言っても聞かなかったりと手を焼いていました。
手先は器用なので、引き出しを開けては中の物を全部出して、家の中もぐちゃぐちゃな状態。イヤイヤ期の大変さは噂には聞いていましたが、毎日続くと私は気持ち的につらく感じることが増えてきました。夫は激務で夜は娘が寝てからの帰宅がほとんどだったため、頼ることもできませんでした。
ついに、我慢の限界が…
娘のイヤイヤ期で精神的につらい中、夫が仕事で出張に行くことが増えてしまいました。そして、ある日、夫から2週間の出張が入ってしまったと言われました。2週連続で週末に家にいないと言うのです。
私は娘のイヤイヤに付き合いながら、ひとりでしなくてはいけない家事と育児や仕事に我慢の限界が来てしまいました。少しでもこのつらさを何とかしたいと思った私は、1カ月ほど娘を連れて実家に帰ることにしました。
父の意外な才能
実家に帰省をしてからも娘のイヤイヤは相変わらずで、どうしたら良いかと思っていたら、私の父が意外な才能を見せてくれました。着替えを嫌がる娘に「おへそ取っちゃうぞ!」と娘のおへそを取るまねをすると、すんなり服を着たのです。その日以来、私が「おへそ取っちゃうぞ!」と言うとすんなり服を着てくれるようになりました。
そして、父が食事のときに椅子に座らない娘に対して、ぴしっと「食事のときは座る!」と言ってくれたのです。途中で遊び始めると「ちゃんと座って!」と厳しめに言ってくれました。その日は泣いていた娘でしたが、次の日からは食事中にちゃんと椅子に座っていられるようになったのです。
気持ちに余裕ができたら変化が
実家に帰省しているときにおじいちゃん、おばあちゃんにたくさん構ってもらえてうれしかったようで、娘は表情も豊かになり、明るくなりました。私自身も気持ちに余裕が出てきたことで、実家にいる間は、娘と一緒に料理をしたり、食器洗いをしたりしました。
以前は、家事の時間というと、娘はひとりなので寂しそうにしていたり、怒ったりしていたのですが、一緒におこなうことで娘にとっては楽しい時間に変わったようです。私自身も気持ちに余裕が出てきたことで、娘と過ごす時間がまた「楽しい」と感じられるようになりました。
夫は激務だから自分ひとりで家事・育児を頑張らなければ……。そんな風に思い込んでいました。思い切って実家に長期で帰省をしたら「こんな声かけもあるのか」「家事は一緒にやれば良いのか」と、新たな発見がたくさんありました。夫も娘と会えないのが寂しかったようで、以前より仕事から早く帰ってくるように……。時には人を頼ることも大切だなと感じた出来事でした。
著者:本田 ひな/30代女性・主婦。2歳女児の母。管理栄養士として保育園に10年勤務した経験と、投資歴13年の経験を生かし、栄養やお金について執筆中。
作画:ムチコ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています