前列にベンチ、後列は立ち見
スイミングスクールの観覧スペースは25mプールの端から端までの広さで、全面ガラス張り。前列に3人掛けのベンチが6台並んでいます。そのベンチに座る人以外は、ベンチより後ろで立ち見をするスタイルがとられています。
観覧者が多い日は、立ち見の列が二重になることもあり、生徒数の割には狭い印象です。観覧スペースの壁や柱に「前列で立たないでください」と注意書きが書いてあります。新型コロナウイルスが流行してからは密を防ぐため、3人掛けベンチの真ん中を空けて座らなければならず、観覧は各家庭1人と決まっています。
図々しい夫婦の登場
ある日、私はベンチが満席だったので、ベンチのすぐ後ろに立って子どもの様子を見ていました。するとあとからきた夫婦が、ベンチとベンチの間まで進んでいき、ガラスにぴったりくっついて立った体勢で観覧を始めたのです。顔見知りでなく、初めて見る夫婦でした。その夫婦のせいで、私の場所から子どもが見えなくなってしまいました。
私の両隣にいた方も同じ状況で、左右にずれたり背伸びをしたり。さきほどの夫婦は一瞬後ろを振り返り、私や両隣の存在を確認していましたが、謝るわけでも場所を変えるわけでもなく、視線をプールへ戻し、後方にいる人たちの視界を遮り続けていました。
注意できず、場所を移動
注意しようかと思いましたが、誰だかわからないし周囲の注目も集めてしまう……と思うと注意することができず、私は別の場所へ移動することに。「なぜ私が動かないといけないのか」と、とても悔しい思いをしました。
前述とは別の夫婦ですが、2人でベンチを占領し大きな声でしゃべっている様子を見たこともあります。こちらもマナー違反だと思いますが、私は注意できませんでした。施設側は手紙や張り紙でルールを周知するのみなので、観覧席のチェックをしてほしいとも思いました。
私は保育園の行事では、ひどいマナー違反をする親を見たことがありません。習い事は保育園などと違って、観覧席には知らない人ばかり。「旅の恥はかき捨て」と同じような感覚で、マナーへの意識が下がるのかもしれないと思いました。私自身もそうならないためにマナーを守り、周囲への配慮を忘れないよう気を付けています。
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著者:土田えり子
2人の男児の母。元記者で、現在はフリーランスとして企業のリリース記事や、自身の子育て体験談などを執筆中。