結婚20周年の記念日に、夫からまさかの言葉
結婚20周年の記念日の出来事。急に夫が私に離婚を申し出て、部下の女性と再婚すると言い始めたのです。
「俺はここにいる部下と一緒に暮らそうと思う。親権はお前にやるから。これからの人生、一番好きな相手と生きていく!」
と。
こうして、結婚20周年の記念すべき日に、離婚することが決まりました。
息子たちの密かな反逆
夫は慰謝料と財産分与の代わりに自宅を差し出すと言ってきましたが、これは私自身が働き住宅ローンを返済してきた家。さらに、養育費について話し合っても夫は協力的ではありません。
その話を聞いていた息子たちは、
「俺ら父さんについていく」
と言い始めたのです。
息子たちとは一緒に住めると思っていた私は涙が出るほどのショックを受けましたが、長男が「大丈夫。俺らにまかせな」とこっそり囁いてきたのです。
そして、息子たちは親権を父親にすることを要求し、全員ついていくことに。夫は困惑しながらも、これを受け入れざるを得ませんでした。
「全ては父への仕返しのため」4人息子の真意とは
予想通り、夫と部下の女性の新婚生活は、4人の息子たちにより大混乱。夫から息子たちを引き取るよう求められました。私がアパートに行くと、息子たちにより散らかり果てており、部下の女性も疲弊しきっていました。
夫は「息子たちを引き取ってくれるなら……」と、一般的な養育費の5倍の金額を支払うことに同意。その後、息子たちは私の元に戻り、夫からは約束通りの金額が振り込まれました。
息子たちは慰謝料と養育費を私が取りっぱぐれないように、密かに結託して夫についていったのです。また、父親と浮気相手に制裁する意図もあったのでしょう。
夫の不倫で知った、子どもたちからの愛情
夫は、借金をして息子たちにお金を捻出。家計が火の車となり、部下の女性は出て行ったそう。夫は昼夜働き詰めて、借金の返済に追われているとのこと。因果応報ですね。
反抗期であっても、私からの愛情をきちんと受け取っていたのでしょう。そっけない態度をとっていても、親のことをしっかり見て守ってくれる息子たち。これからも5人で助け合いながら、仲良く過ごしていくことでしょう。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。