ママの頑張りを労ってくれる
1つ目はママを労ってくれたことです。出産直後、私はとても疲れていました。なぜなら、長い妊娠期間で貧血や寝不足、体の痛みなどのマイナートラブルがありながら、赤ちゃんが無事に育っているのかと緊張感を持って過ごしていたので、心身共に疲労が積み重なっている状態だったのです。そこに加えて分娩という大仕事を終えたあとは、クタクタでした。
そのときに「産んでくれてありがとう」「頑張ってくれてありがとう」とパパにたくさん労ってもらえたことで、私もこの人の赤ちゃんを産めてよかったと思え、家族がより愛しくなりました。
ママじゃなくてもできることは積極的に
2つ目は赤ちゃんのお世話です。絶対にママじゃなきゃできない!というお世話は意外に少ないもの。夜ぐっすり寝ることができなくて睡眠不足でイライラしがちなときは、パパにお世話をお願いして休ませてもらいました。
抱っこや寝かしつけで赤ちゃんが泣いてしまっても、ママのほうがじょうずだからとすぐママ任せにするのではなく、赤ちゃんが泣きやむような工夫をしてくれるパパの姿に信頼感が増しました。
誰よりもママの話を聞いてくれる
3つ目は話を聞いてくれること。産後はなかなか外出することもできず、言葉の話せない赤ちゃんとずっと一緒にいる毎日。1日の出来事や、赤ちゃんの様子、今現在のママの抱えているモヤモヤなど雑談の中には大切なことがたくさん隠れています。
ここでは、否定や解決策の提示などではなく、関心をもって耳を傾けてもらう……その姿勢に私は助けられました。私にとって育児の話をパパとシェアすることは、2人で一緒に育児をしている気持ちになれる大切な時間でした。
産後の私は、心も体もしんどさのピークでした。理解し気づかってくれたパパの行動に心救われ、育児という一大プロジェクトに取り組む同士のような意識が芽生え、以前より信頼も愛情も増しました。この期間はお互いに大変でしたが、だからこそ絆も強くなる期間だと思いました。
イラストレーター/ライコミ
監修/助産師 松田玲子