どこにいる!?音信不通になりがちな夫
新婚当時、友人や会社の飲み会には100%と言っていいほどの参加率を誇っていた夫。帰宅時間が深夜1時ごろになることが普通でした。
新妻だった私は、「今どこらへん?」と、終電がなくなるころには心配で連絡を入れるものの、飲み会に夢中の夫はスマホを放置するため、決まって音信不通に。
終電で寝過ごして、5駅分ほど歩いて帰ってくるのはいつものこと。生け垣やベンチで明け方まで寝てしまったことも……。飲み会があるたびに、私は肝を冷やしていました。
私としてはタクシーを使うなり、マンガ喫茶に泊まるなり安全に過ごしてほしいと伝えているのですが、夫は「気をつける」と言うのみ。この夫の謎行動はしばらく続きました。
思わず絶句!見事な帰巣本能
結婚して2年が経ったころのことです。珍しく夫のほうから「終電逃した!」という連絡がありました。なんとそこは、自宅から電車で1時間30分ほどかかる駅。あまりにも遠かったこと、その場所が都会だったこともあり、私は「ビジネスホテルかマンガ喫茶に泊まるかして、朝に帰っておいで!」と伝えましたが、そのまま音信不通に……。
しかし私も慣れたもので、あまり心配することなく眠りにつきました。と言っても、どこか心配だったのでしょう、夜中に目が覚めるのです。そしてスマホを見て絶句。「今、◯◯らへん歩いてる〜♪」というのんきなメッセージが。
まさか歩いて帰って来るという選択肢があるとは思っていなかった私は、すぐに夫に電話をしました。するとまたもや電話に出ない、メッセージの返信もない音信不通状態に。
夫と連絡がとれないまま、私はウトウトしながらも心配で眠れず。やがて、夫は靴擦れしながら6時間かけて、無事に帰宅したのです。
その後、コロナ禍の影響や、夫が仲の良いメンバーも家庭を持ったことによって飲み会は激減しました。今では夫も飲み会に行かないことが普通になり、参加しても気持ちよく酔っ払う程度で、ほぼ終電の時間までに帰宅するように。
そして何より、育児と仕事で忙しい私は、新妻のころと違って、夫の帰りを心配して待つということがなくなったことに、長い年月の経過を感じる今日このごろです。
著者:花森 りぶ/30代女性。2018年生まれと2021年生まれの息子たちと夫の4人暮らし。3年間IT関連会社で営業事務、12年間保育園で保育士を経験。現在はベビーマッサージの資格取得に向けて勉強中。
イラスト:森田家
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年3月)