トイレが怖かった長女
長女が1歳半くらいのころからなんとなく始めたトイレトレーニング。はじめはトイレにおまるを置いて座ってみることから始めてみました。しかしおしりを丸出しにして座ることが怖かったのか、一度座ってみて以来まったく座ってくれなくなりました。
長女は2歳半を過ぎるまではトイレに近づくことすらできなくなってしまい、大好きなキャラクターやトイレにまつわる絵本でなんとかトイレに誘ってトイレの室内へ入ることに成功。それでもやはりトイレが怖い長女は、トイレに座っておしっこなんて程遠いものでした。
やっと座っておしっこができた!
3歳を過ぎてすぐに「座っておしっこしてみたい!」と言ってくれた長女は、ある日いきなりトイレでのおしっこに成功しました。補助便座を主に使っていましたが、補助便座なしでもじょうずに座っておしっこできるように。
おしっこだけでなく、うんちもトイレでできるようになり、ひとりでトイレへ行って用を足せるようになりました。もっと難航するかと思ったトイトレはすんなり終わりを迎えたかのように思えましたが、ある日まさかの事件が……。
急な叫び声! 何ごと!?
すっかりトイレができるようになった長女は、いつも通り「おしっこ!」とトイレへ行きました。すると、なぜか2歳になる次女も付いていきます。「お姉ちゃん好きだからな。トイレを見てみたいのかな」と思っていたそのときです。急にとんでもない叫び声が。何があったのかと思い急いで行ってみると、温水洗浄便座の水が勢いよく吹き出していました。
泣きながら「次女ちゃんがー!」と叫ぶ長女。そういえば急いでトイレへ向かっているとき、何食わぬ顔で走って行った次女のことを思い出しました。ひとまず、温水洗浄便座の水を止めてトイレを掃除し、長女に事情を聞くと「次女がピッてしたの。おしりがビチャビチャになっちゃったの」と……。
温水洗浄便座事件の犯人はやはり……
いきなり温水洗浄便座攻撃を受けてしまった長女をなだめて助けたあとで逃げる次女を捕まえ、何があったのか聞くと「しーしたからピッてした」と……。どうやらお姉ちゃんがおしっこをしたので流してあげるつもりでボタンを押したけれど、どれがどんなボタンかわからない次女はおしり洗浄のボタンを押してしまったようでした。
次女の親切心と「おしっこをしたら水を流す」ということを理解していたことに感心しながらもきちんと注意をし、事件は終息しました。
次女の好奇心とやさしさで起きてしまった事件。衝撃で泣く長女をなぐさめ、ダメだと思いながらも思わず大爆笑してしまった私。その後は「誰かがトイレに入っているときは勝手に入って行かないこと」、「トイレのボタンを押してもいいのはここ(洗浄ボタン)だけ」ということを子どもたちと約束しました。
著者:三上美咲/女性・会社員。3人の未就学児年子の母。営業職でほぼ不在の夫と5人暮らし。育児をはじめとするさまざまなジャンルについてライターとして活動中。育児については主に自身の体験談を元に執筆している。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています