義実家に遊びに行きすぎて…
結婚当初、私は義両親との関係をよくしようと奮闘していました。お菓子を作ることが好きだったので、手作りのお菓子を義実家に持って行ったり、本当の娘のように思ってもらいたくて、用事がないのに遊びに行ったりしていました。
しかしその結果、義両親からだんだんと面倒に思われるようになってしまったのです。直接そう言われたわけではありませんが、義両親の顔色から迷惑に思われていることがうかがえました。
夫はお義父さんとあまり仲よくはないため、私は夫を置いて、ひとりで月に6回ほど義実家にお菓子を持って遊びに行っていました。今思えば、たしかにこの回数は迷惑だったかもしれません。
顔を出さない期間を作ろう
ある日、私が来て迷惑そうな顔色をした義両親を見て、このままではマズいと感じました。そこで、あまり義実家に顔を出さない期間を作ろうと思い立ちました。お菓子を作ったとき、もし余ったら渡しにだけ行く、長い時間は居座らない、そう決めたのです。
長居させてもらうのは、たとえば夫の妹が義実家にいるとき、もしくは正月で夫の妹家族も実家に集まるようなタイミングだけ。そうして義実家と距離を取る生活がしばらく続いたあと、お義母さんから「またゆっくりおいでね!」と言ってもらえました。このとき、やっぱり人間関係での距離感は大事だなと改めて感じたのです。
義実家とは適度な距離を保ちたい!
義実家と距離を取るといっても、私は義両親から「嫁に避けられている」と思われたくありませんでした。
そのため、年に数回しか義実家でゆっくりする時間がなくても、私が義両親を大事に思っていることを態度で示そうと考えました。たとえば、義両親の誕生日にはリクエストのあったお菓子を焼いたり、母の日や父の日にプレゼントを渡したりなどです。
そう心がけるようになってから、義両親とは以前よりも良好な関係を築けている気がします。義両親も私にやさしくしてくれ、実家で育てている野菜をたくさんくれたり、いつも私の体調を気にかけてくれたり。
一時期は義両親に嫌われてしまったらどうしようと不安でしたが、変わらず私にやさしく接してくれる義両親には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
きっと、多くの既婚女性は義実家にはあまり近づきたくないのではと感じます。そのため、私のように「夫の両親に近づきすぎて迷惑がられる」というのはレアなパターンだと思っています。ただ、義両親と良好な関係を保つには、近づきすぎても離れすぎてもダメなことがわかりました。適度な距離を取りながらも、大事に思っていることはしっかり態度で示すことが大切だと思います。
実は、近いうちに義両親と同居するタイミングが訪れるのですが、そうなったときにこの経験はきっと活かせるはず。適度な距離を見つけるのに3年ほどかかりましたが、必要な経験だったと思っています。
著者/マツノミユ
イラスト/ののぱ
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