次女が1歳になって気づいた長女の穏やかさ
次女は1歳3カ月のころ、2人目ということもあってか、すでに「ねんね」、「くっく(靴)」、「ばいばい」など数十個の単語を話しています。その中でも次女がよく発している言葉は、「イヤ!」と言う単語です。
たとえばこちらがよかれと思ってお茶を差し出すと、次女本人がもういらないの意味で首を振り「イヤ」とはっきり言うものですから、意味もばっちり理解しているなという感じでした。
姉妹の語彙力の違いはどこから?
長女は1歳代のころはおろか、2歳になっても「イヤだ」、「嫌い」といった否定的な単語を発することはほとんどなく、かと言って決して喋れない訳でもなく、2歳のころには「大きい犬(のおもちゃは)、どこにいった?」などと文章で喋れるレベルでした。
そこで私は「姉妹の語彙力の違いはどこからくるのか?」と考えるきっかけとなったのです。私は、長女がなかなか発することがなかった「イヤ!」を、なぜ次女はこんなに早期から言えるようになったのだろう? と、次女の行動についてよく眺めてみることにしてみました。
長女が次女に「イヤ」を連発
次女は一緒に遊んでほしくて長女によくちょっかいを出します。そのたびに次女は長女の真剣に遊んでいたおもちゃを取り上げてしまうので、長女はたまりかねて「イヤだ! やめてよ」とイヤという単語を連発していたのです。
数えてみると、長女は1日に10回ほどは次女に向かって「イヤだ」、「やめて」と言っていました。「こんなにイヤと言っていたら、そりゃあ次女も覚えるよな~」と思ったのと同時に、私自身の長女におこなってきた言葉遣いについて改めて考え直してみました。
私自身がイヤという単語は極力控えていた
一足早くにママになった友人たちからイヤイヤ期について聞いていたので、私自身がなるべくイヤイヤ期が凄まじいものにならないように「まずは自分自身が長女に対して嫌いやイヤなど否定的な言葉は使わないようにしよう」と心がけていたことに気づきました。
もちろん完璧に「イヤ」という言葉を私自身が使わずにいられるかと言えばそうではなかったです。しかし、少なくとも子どもが悪さをしたときなど、しつけの場面で「そんなことをする子は嫌いだよ」とか「ママは嫌な思いをした」といった言葉は使わないようにしていました。
長女は「これが欲しい」と言って泣くなどの自己主張は当然ありますが、「ママ、嫌い!」、「ママがイヤ!」など、こちらが悲しくなってしまうような言動は一切なかったのです。「自分たちが声かけしていった言葉で、今の子どもの言語がつくられている」と思うと、より一層言葉遣いに気をつけなければと身が引き締まる思いです。
著者:黒井夢乃
2女の母。歯科衛生士資格あり。2女出産前まで歯科医院にて勤務。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。