「降ろして!」騒ぐ息子に見知らぬおばさんからまさかの言葉
ある日、小学3年生の長男と2歳の次男、1歳の長女を連れて自宅近くのスーパーに散歩がてら歩いて買い物へ行きました。私は抱っこひもで長女を抱っこし、ベビーカーに次男を乗せてスーパーへ向かいます。スーパーに着き、はじめはおとなしくベビーカーに座っていた次男ですが、お菓子コーナーが見えると「降りる!」と言って騒ぎ始めたのです。私は「またか」と思いつつ、買い物を続けようとしました。絶賛イヤイヤ期の次男。いつもは渋々あきらめてくれるものの、その日は「いや! 買うの!」と言ってかんしゃくを起こしてしまいます。ほかのお客さんの迷惑になると思い、ひとつだけお菓子を選ばせ、買い物を再開……。
するとそこへ「かわいいね~」と見知らぬ中高年の女性が声をかけてきました。「大変ね」、「偉いわね~頑張りすぎないようにね」とその方は私を励ましてくれたのです。突然のエールに私の目からは涙が。どれだけ頑張っても褒められない育児……。その女性のやさしい言葉が心に響きました。それと同時にふと、私と同じようにいつも全力で子どもの相手をしている夫に対して、労いの言葉をかけていないことに気づきました。
その日の夜「いつも子どもの面倒を見てくれてありがとう」と夫に伝えました。そして、スーパーであったことを話すと「労ってもらうとうれしいよね」と夫も共感。大変なことが多い育児ですが、お互いの頑張りをたたえ合うことで、前向きになれた出来事です。
著者:園田まい/女性・パート。3人の子どもと日々賑やかに生活。週4日パートをしていて忙しい日々を送っている。
作画:ひのっしー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています