娘をかわいがってもらえて幸せだった時期
結婚前から夫が子どもを強く望んでいたこともあり、結婚してすぐに授かった娘は義実家にとっても待望の初孫でした。義両親は片道1時間半かけて時々会いにきてくれたり、娘のためにかわいい服を買ってくれたり、とてもかわいがってくれていました。
私たちも娘を連れて義実家へ遊びに行って一緒に過ごすことが多かったので、義母が娘をかわいがってくれるのをとてもうれしく思い、感謝していました。
義妹の授かり婚で義母が豹変?
ところが、そんな義母に変化が起きました。義妹が授かり婚をすることになり、義母が私に出産準備のためのベビー用品を義妹にあげてと言ってきたのです。
当時娘は1歳半だったので、不要な物もあるし別にあげてもよかったのですが、なぜ義妹からではなく義母から依頼がくるの?と、義母と義妹の態度に違和感を覚えました。
そんなことを義母に言えるわけもなく、そのまま義妹の出産予定日の前日にほとんどのベビー用品を譲ることに。義妹からは特にお礼の連絡もなく、出産したばかりの義妹と甥の写真がLINEで続々と送られてくるなか、私は正直、素直に祝えない気持ちになってしまいました。
甥ファースト、娘はそっちのけ?
義妹は1カ月ほど里帰り。そのころから義母が甥ファーストになりました。もちろん甥のほうが幼いし、手がかかるのもわかります。でも娘に対する接し方と少し違うように感じるのです。
義妹夫妻が泣いている甥を無視してオンラインゲームで遊んでいても、何も言わずずっとニコニコしながら甥を抱っこしている義母。娘が義母に話しかけてもあまり相手にしてもらえず、寂しそうな娘を見て私もいたたまれない気持ちに……。
また、義母と義妹の買い物に付き添った実母から聞いたのですが、甥のおもちゃやベビー用品はたくさん買っていたのに、娘の物は一切買わないだけでなく話題にすら上がらなかったそうです。私はそれを聞いて悲しくなりました。
義母からのLINEも甥が中心
それ以降、私も義実家へはすっかり足が遠のいてしまいました。そんなある日、娘の七五三の前撮り写真をフォトブックにして義実家に送付したところ、数日後に義母からフォトブックが届いた旨の連絡が。しかし、その二言目には「甥ちゃんも大きくなってつかまり立ちするようになりました、娘ちゃんと遊ばせたいですね」とあり、甥の写メが送られてきたのです。
え? なぜこのタイミングで急に甥のことを……? と正直驚きました。せめて「娘ちゃんかわいいね、久しぶりに会いたいね」のひと言くらい欲しかった……。義母のなかでは娘よりも甥がかわいいのかな……ともやもやした気持ちが治まらず、その後数日間気分が悪かったです。
嫁が産んだ子より、娘が産んだ子のほうが気をつかわなくて疲れないとか、距離が近く会う頻度が高いほうに世話を焼きたくなることもあるとは思いますが、義母の変化には少しがっかりしました。気にしてもストレスがたまるので、義母とは少しだけ距離を置きつつ、タイミングを見て娘とたくさん関わってもらう機会を作ろうと思います。
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原案/関口直美
作画/やましたともこ