吐き子と呼ばれる娘
帝王切開で出産し、娘はひと晩助産師さんのお世話に。翌朝、無事に母児同室になったものの、心電図までつけられることに。助産師さんから育児用ミルクを飲ませるとすぐに吐き戻すので、小児科の医師に診察してもらうことになったとお知らせが。
診察後、医師から「生まれたばかりの子は胃が小さいうえに胃の入り口がうまく閉まらず吐きやすいのです。様子をみていきましょう」と言われました。助産師さんからは「この子は吐き子ちゃんだね」と言われ、私も娘は吐き戻しやすい子なのだと思い込んでしまいました。
なぜ? おすわりができても吐き戻す娘
その後も娘はよく吐き戻していましたが、1カ月健診で助産師さんに「多少吐き戻すのは赤ちゃんにはよくあること、体重も増えているので大丈夫。おすわりができるようになればいずれ吐かなくなるよ」と言われ、ひと安心。
それからは多少吐き戻してもおすわりができるようになればおさまると思い、あまり気にせずに過ごしました。しかし、生後半年ほどでおすわりができるようになっても吐き戻しは続き、さすがに心配に。病気ではないかと考えるようになりました。
小児医の言葉にビックリ
ちょうどそのころ健診があったので、小児医に吐き戻しについて相談することに。そうすると「お母さん、それはお乳の飲ませ過ぎですよ。ほら、こんなにお肉もついて大きくなっているでしょ?」と返事が。なんと赤ちゃん特有の吐き癖だと思い込んでいたのが、お乳の飲ませ過ぎで吐き戻していたのです。
混合授乳から母乳のみに変更していたこともあり、いつから飲ませ過ぎていたのか全然気づかず……。そして授乳時間を早めに切り上げるようにしたら吐き戻す回数が減り、成長につれて自然に吐き戻さなくなっていきました。
おすわりができるようになってからの吐き戻しはまさかお乳のあげすぎが原因になっていたとは……。吐く原因はさまざまなので、吐き癖と思い込まず早めに医師や保健師さんに相談していればよかったと思いました。思い込みで娘を長く苦しませることになっていたと思うと、娘にごめんね……という気持ちに今でもなります。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:佐藤りさ/女性・看護師兼ライター。4歳の女の子の母。病院看護師として働きながら隙間時間に自身の体験をもとにライターとしても活動中。主に育児、健康について執筆している。
作画:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています