持ってきたはずのカバンがない!
1歳1カ月の娘を連れてお散歩がてら、いつもと違う道を通ってお買い物へ行くことにした私。娘のお茶やスマホ、財布、家のカギをカバンへ入れ、ベビーカーに乗せた娘と一緒に徒歩15分程の雑貨屋へ向かいました。
お店の近くで、娘にお茶を飲ませようとしたときです。「あれ? カバンがない!」とカバンがなくなっていることに気がつき、急いで来た道を戻りましたが見つかりません。カバンの中にはスマホや家のカギ、お財布も入っています。途方に暮れた私はアパートの階段で落としたかもしれないと思い、アパートの1階にある不動産屋へカバンが届いていないか確認するために行きました。不動産屋のスタッフさんは「届いていませんが、僕が探してきましょうか」と探してくれましたが、やはり見つかりません。するとスタッフさんが「ご家族に電話してみたらどうでしょう?」と電話を貸してくれ、夫と連絡が取れました。
仕事を抜けて、すぐに駆けつけてくれた夫を見た私は「全部落とした」と言いながら涙が溢れます。そんな私の様子を見て、夫はすぐに「スマホで位置情報がわかるようになっていたはず」と携帯会社へ問い合わせてくれました。すると、お散歩ルートからかなり離れた場所にスマホがあることが判明。詳しい住所まではわからなかったものの、実際に位置情報が示す場所に行ってみると、なんと交番でした! 親切な誰かが交番にカバンを届けてくれていたのです。
不動産屋へカバンが見つかったと報告し、後日お礼に行くと「見つかってよかったですね」と笑ってくれました。不動産屋へ駆け込む前に、冷静になって最初に交番へ行くべきだったと反省。さまざまな方の協力で、無事にカバンが見つかり本当に感謝しかありません。今も感謝の気持ちを忘れず、落としものを見つけたときは、すぐに交番へ届けるようにしています。
著者:木村さち/女性・主婦。小学生の娘と穏やかな夫の3人家族。子どもの体力についていけず、子どもより先に寝てしまう毎日。母の失敗をさりげなくフォローしてくれるやさしい娘のおかげで、なんとか母をやれている。
作画:ひのっしー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています