帰宅するとリビングに見知らぬ女性が……
私が外出先から帰ると、リビングに見知らぬ女性が座っていました。
彼女は夫の秘書に就任したと言います。
でも今日は日曜日。休日に上司の自宅で打ち合わせなんてするのでしょうか。
ふと夫を見ると、見たことのないようなにやけ顔……。ふたりが醸し出す親密な雰囲気に、女の勘が働きます。
私は即、探偵事務所に調査を依頼。
結果、夫と彼女の関係は完全にクロだったことが判明しました。
彼女が秘書であることも大きな嘘! 実際は、とあるバーで知り合ったフリーターだったのです。
悔しさと同時に怒りが沸々と湧き上がり、私は離婚に向けた準備を始めることにしました。
驚愕の告白!不倫相手の妊娠
「私、赤ちゃんができたんだ〜!!」
夫と一緒に家にやってきた彼女の突然の告白に私は驚愕!
悪びれる様子もない彼女の横で、夫はまんざらでもない顔をしています。
「そういうわけだから、今日からこの豪邸は私と彼のものよ! さっさと出ていって〜」
ふたりの不倫を知ったときからこんな日が来る気はしていたものの、こんなにすぐにやってくるとは! 申し訳なさを微塵も感じさせない夫と彼女にあきれてしまいます。
しかし、私はまもなくふたりが地獄に堕ちることを知っていたので、グッと堪えて夫の豪邸を後にしました。
ついに待ちに待った瞬間が!
待ちに待った瞬間は、私が家を出て2週間後にやってきます。
それは、夫の会社が倒産したという知らせでした。
実は、倒産の前に、夫の会社の社員であるAさんから連絡を受けていた私。Aさんは経理を担当しており、不審な資金の動きに気づき、密かに調べていたそうです。
そして、ついに証拠をつかみ、私に連絡をくれたのでした。夫は会社のお金を横領し、愛人の借金返済に充てていたのです。
Aさんの告発により、夫の横領は社内で明るみになり、社員たちは怒り心頭。会社はあっという間に倒産し、破産管財人から損害賠償請求を起こされているとAさんから聞きました。
家を追い出されたのは大正解でした。もし私がまだあの家にいたら、どれほどの苦悩を味わったことでしょう。
家と仕事と信頼を失った夫と愛人。彼らには当然の報いだと思います。ただ、おなかの子どもには罪はありません。この子だけは幸せになってほしいと願うばかりです。
◇ ◇ ◇
大きな家や地位を持っていても、それが崩れるのは一瞬です。悪いことをするとバチが当たるというのは本当だったのですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。