いつまで続くのかわからない陣痛。今何時なのか、外は晴れてるのか曇ってるのか、まったくわからないままにフーフー叫び続けていた私。
そこに突然異変が起こりました。
「ママならぬ日々」第57話

「ぱちゅっ!」と音が聞こえた気がして、何か液体が流れ出る感覚。初産婦の私でも「コレ、たぶん破水だ!」とすぐわかりました。
同時に、「これはすぐ助産師さんたちに知らせないといけないのでは!?」と思ったのですが、病院スタッフが駆けつけてくる様子はなく、LDRの中にいるのは夫と私のみ。『気が利かないこと山のごとし』の夫は私の視線にまったく気づかず腰をさすり続けているし、私は陣痛に耐えていて話すことができませんでした。
ど、どうしたらいいんだ〜!
◇ ◇ ◇
出産は、あらかじめ流れを知っていても、実際の現場では予想どおりに進むとは限りません。痛みに耐えることで精いっぱいになり、自分の状況をうまく伝えられなくなることも少なくないでしょう。
とくに初産では、「これって正常?」「今すぐ呼ぶべき?」と判断に迷う場面もあります。しかし、破水などの異変を感じたときは、遠慮せず自分から知らせることも大切です。出産は“察してもらう”ことが難しい状況だからこそ、ナースコールなど頼れる手段を事前に確認しておく安心感は大きいもの。
人生でもっとも大きな出来事のひとつである出産。周囲に任せきりにするのではなく、自分自身も「助けを求めていい」という意識を持つことが、安心してお産に臨むための備えになるのかもしれませんね。
和田フミ江