痛さで動けないキリ子さんは、夫にマリちゃんの朝ごはんを出すようお願いしますが、夫はキリ子さんの言葉をそのまま受け取り、白ご飯だけを用意。自分で考えることなく言われたことしかしない夫に、キリ子さんはイライラを募らせます。
朝ごはんを終えた夫に、今度はお昼ごはん用のパンと夜ごはん用のカレーの食材を買ってきてもらうことにしたキリ子さん。イヤイヤ期の娘のお世話はできないので、当然夫が連れて行くだろうと思って休んでいましたが、家にはマリちゃんが!
「ここまで指示しないとダメとは……」
「起きて! 遊んで!」とわめく娘を前に、改めて夫に絶望し、ひとまず娘に動画を見せて時間をつなぎ、一刻も早く帰ってきてほしいと思っていました。
そのころ、総合スーパーに到着した夫は「寄り道するなと言われなかったし」と、家電コーナーでの買い物をひとり楽しみます。
お昼ごはんの代わりに夫が買ってきた物










家電コーナーで店員さんとの会話に夢中の夫。キリ子さんからの連絡にも気がつきません。おなかを空かせたマリちゃんがぐずり始めたタイミングで、ようやく夫が帰宅しました。
しかし、買ってきたのはお昼ごはんに頼んだパンではなく全自動調理器。自分の置かれている状況がわかっていない夫は、「これで作ろうと思って……。」とキリ子さんに説明するのでした。
▼キリ子さんからのお願いごとを忘れて、頼まれていない全自動調理器を買ってきてしまった夫。一見「自主的に動いた」ように見えますが、実際には今の状況をまったく把握できていないがゆえの“空回り”でしょう。
動けないキリ子さんと、おなかを空かせたマリちゃんが家で待っている以上、まず優先すべきは「早く帰って、お昼ごはんを届けること」。どれだけ気持ちが前向きでも、相手の状況やタイミングを考えなければ、思いやりはうまく伝わりません。
普段一切家事をしていない夫にとって、買ったばかりの家電を使いこなし、すぐにお昼ごはんを用意するのは難しいでしょう。
誰でも、良かれと思った行動が空回りしてしまうことはあります。大切なのは、その場の目的や優先順位を一度立ち止まって見直し、“今必要なこと”に目を向ける姿勢です。もし判断を誤ってしまっても、そこからどう立て直すかで、関係はきっと変わっていきます。お互いを思い合いながら、臨機応変に寄り添っていきたいですね。
ツムママさんのマンガは、このほかにもブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。
ツムママ
