勝手に写真館を予約した義母…その理由は?
昨年、当時5歳の息子の七五三祝いをしたときの話です。
息子が生まれて間もないころから、「息子(夫)の着物をとっててよかったわ。七五三にまた着せてあげられる」とうれしそうにしていた義母。私は、「生まれたばかりなのに気が早すぎるな」と内心呆れていましたが、あれよあれよという間にわが家の息子も七五三のときを迎えました。
私たちにとっては初めての子どもで、夫婦それぞれの親にとっても初孫のため、初めての七五三という一大イベントに数カ月前から両家みんなでソワソワ。遠方に住む私の両親からもお祝いに行きたいと連絡があったほどです。唯一、夫は子どもの行事に無頓着で「七五三って何するの?」と呑気な発言をしていました。一方で義母は「当日はどこのお宮に参りに行く?」「お食事はどうする?」とあれこれ心配しています。正直私は、「あまり干渉されずに自分たちだけでひっそりと済ませたい……」と思うものの、夫が頼りないので義母がリードしてくれることを少しありがたいとも思っていました。
そしてある休日、月一でお邪魔している近所の義実家へ遊びに行くと、前撮りの話題に。私は「夫婦で仲良くしているフォトグラファーがいらっしゃるので、その方の写真館にお願いしようと思っています」と義母に伝えました。すると「あら、そうなの……」と歯切れの悪い返事。何かいけないことを言ったかな? と不安になった私でしたが、そのまま息子も一緒にみんなでショッピングモールに行くことになり、気持ちを切り替えました。
ショッピングモールでは、義母が突然「私がこの子見とくから、あなたたち自由に買い物して」と気をきかせて息子を連れ出してくれると言います。今までショッピングモールへ行ってもそんなふうに言われたことがなかったので、めずらしいなと思いつつ、私はほっと一息。しかし、買い物を終えて義母と息子と合流すると、息子が「七五三の写真早くあのお店で撮りたい!」と言い出したのです。
「どういうこと?」と私が尋ねると義母が「この子とショッピングモールの写真館に行ったら、おもちゃもたーくさんあってきれいだし、ここで撮りたい! って孫くんも言うから、私がもう予約しちゃったのよ~♪」とニタニタしながら言うではありませんか。しかも「私好みのセットもたくさんあって、ずっとここのスタジオで撮らせてあげたいって思ってたの」と話す義母。夫が「知り合いの写真館で撮る約束してるってさっき家でも言ってただろう? 話聞いてなかったのか?」と言ってくれたものの、義母は「あら~そういえばそうだったわね。でももう予約しちゃった!」と、悪びれもせずとぼけた顔。
私は頭にきて、「そこでは撮りません!」と思わず強い口調で言いました。余りの私の形相に、夫が必死に「母さん、七五三は自分たちで進めさせてくれ! 今回の予約もキャンセルして!」と伝えると、義母は「まぁ! せっかく予約してあげたのに」とどこか不満げに言いながらようやく引き下がってくれたのでした。
夫が義母を連れて写真館へ行き、事のあらましを写真館のスタッフさんに伝えたことで無事キャンセルできましたが、何度もスタッフさんへ謝罪する夫に対し、義母は「この人たち(私たち夫婦)がどうしてもって言うからキャンセルするのよ」と、自身の行動を反省する様子はなかったようです。
義母が孫の七五三を楽しみにしていたのはありがたいこと。しかし、夫婦であらかじめ決めていたことに干渉され、うんざりでした。それまで七五三のことに関して無関心だった夫が義母にはっきりと伝えてくれて、キャンセルまでしっかり対応してくれたのでよかったです。前撮りは、無事に知り合いの写真館で済ませることができました。納得できないことには、きっぱりとNOと伝える大切さを学んだ出来事でした。
著者:林 きくこ/30代・主婦。6歳の男の子と生後8カ月の女の子の母。整理整頓が苦手で、子どものおもちゃの収納に年中悩んでいる。三食すべて納豆ご飯でもいいほど納豆が好き。
作画:ひのっしー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)
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