やんわりお断りした後の義母の反応は
義母が5歳の息子に差し出したのは、1万円札が入ったポチ袋でした。未就学児ならせいぜい1,000円か2,000円が相場だと思っていた私は、その金額に思わず絶句してしまいます。「まだ5歳なので、こんなに頂くのは申し訳ないです」と、慌ててやんわりとお断りしました。
ところが義母は「うちの家では昔からこの金額なのよ」と、途端に不機嫌な様子。
もちろん「親が預かって貯金すればいい」という考え方もあるかもしれません。でも、5歳の小さな手が1万円札の重みを知らずに受け取ってしまうことに、教育的な戸惑いを感じてしまったのです。一度この金額に慣れてしまえば、来年も再来年も当たり前だと思ってしまうのではないか……。そんな不安もあって、私は遠慮をしてしまいました。
けれど、義母の反応を見て、良かれと思って用意してくれた義母の気持ちを無下にしてしまったことに気づき、申し訳なさで言葉に詰まってしまいました。
そこへ義父が「気持ちは十分伝わっているんだから、そこまで遠慮しなくていいよ」とフォローしてくれ、場は何とか収まりました。息子は状況がわからず、ただうれしそうにしていたのだけが救いでした。帰省は楽しいばかりではなく、時にこうして価値観の壁にぶつかることもあるのだと実感した出来事です。
この経験をきっかけに、翌年からは事前に義母へ「お気持ちだけで十分です」と、感謝を込めて希望を伝えるようにしています。義母もこちらの考えを理解してくれて、今では無理のない範囲で渡してくれています。
私自身、少し頭が固かったかな、と反省すると同時に、お互いの大切にしたいことを早めにすり合わせることが、心地よいお付き合いの秘訣なのかもしれないと感じました。今では、義母が息子に注いでくれる愛情そのものを、以前よりも素直に感謝して受け取れるようになっています。
著者:山本彩香/30代女性/5歳の男の子を育てる母です。現在はスーパーでパート勤務。家族で過ごす時間を大切にしながら、日々子育てに奮闘中。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
※AI生成画像を使用しています