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連日アポなし「しっかりもてなせ!」自宅に同僚を招く夫→「実家に帰ります」置き手紙を残して家を出た結果!

家族とは、日々の喜びや苦労を分かち合い、支え合うかけがえのない存在。夫婦は、お互いを尊重し合うパートナーであるはずですよね。しかし世の中には、妻や子どもを自分の所有物のように扱い、理不尽な要求や暴言を吐き、支配しようとする身勝手な夫も……。

今回は、そんな「モラハラ夫」にまつわる体験談を2つご紹介します。妻の我慢が限界に達したとき、夫に待ち受けていた痛快な結末とは……?

 

勝手に同僚を自宅に招く夫にサヨナラ…!お別れの前に地獄のおもてなしで反撃!?

身勝手な夫

 

私は専業主婦で、夫と7歳の娘と3人で駅近のマンションに暮らしています。私の両親が少し援助してくれたおかげで、念願のマイホームを購入することができました。家族3人、穏やかで温かい毎日が始まる――そう思っていたのですが……。

 

夫はその“ありがたさ”を一切感じておらず、身勝手な行動をするようになってしまうのです。

 

突然の来客と、モラハラのはじまり

引っ越しからしばらく経ったある日。私と娘は一緒にキッチンに立ち、夕飯の支度をしていました。「今日は何作ろう?」「カレーかな?」と、2人で楽しい時間を過ごしていました。すると「ただいまー!」と玄関から、夫の声が聞こえました。しかし、聞こえてきたのは夫の声だけではなく……。

 

夫の後ろにはスーツ姿の男性が数人。夫は「こいつら、俺の後輩! 今日はうちで飲むから!」とひと言。事前に連絡もなく、急な来客で私はパニックに! そんな私を無視するかのように「皆! 遠慮すんなよ〜。広い家だろ?」と得意げな夫の姿に、私は内心ため息。

 

仕方なくお酒やおつまみを準備していると、夫は「豆腐!? 刺身とか肉とか、気が利かないな〜」と私の料理に文句をつけはじめたのです。「文句を言う前に、急に呼ぶのをやめて……」と思っていると、私の様子に気づいた娘が、「ママ、大丈夫? パパはママの大変さに気づいてないね」と呟きました。それは小さな声だったけれど、私の胸にじんと響きました。

 

 

限界と、娘のひとこと

あの日以来、夫はまるで家を見せびらかしたいだけかのように、同僚や知人を頻繁に自宅へ連れてくるように。しかもほとんど毎回、事前の連絡なし。連絡があったとしても、夕方に突然「今から行く」とひと言だけ。

 

当然、買い置きにも限界があります。慌てて冷蔵庫を開けて、あるものでなんとかおつまみを用意すると夫は「これだけ? 本当に気が利かないよな~お前は」と文句を並べるのです。さらに料理だけでなく、部屋の掃除、飲み物の準備、来客の相手……すべて私ひとり。娘の前で「うちの嫁、専業主婦なのにトロくてさ~」と笑う夫を見て、私は悔しさより、情けなさを感じるようになっていました。

 

一度、「せめて連絡して」とお願いしたことがありました。すると夫は鼻で笑い、「誰の稼ぎで暮らしてると思ってんだ?」と言い放ったのです。それでも私は、娘にはパパがいる家庭のほうがいい。夫婦仲が悪いところを見せてはいけない。私さえ我慢すれば波風立てずに過ごせるはず……と我慢を続けました。

 

ある日の夕方、夫から「同僚を連れて帰る。しっかりもてなせよ」と連絡が入りました。連日の来客に限界を感じた私は、「実家に帰ります」と書き置きを残し娘と家を出ました。実家に到着し両親にすべてを打ち明けていると、こらえていたものが溢れ出してしまいました。

 

娘はそんな私の横にぴったりと寄り添って「ママ、泣かないで。私がいるよ?」とつぶやきました。その瞬間、この子の前で“強くいなきゃ”と思っていた自分が、どれだけ無理をしていたのか気づいたのでした。

 

 

静かな覚悟と、“地味に効く”反撃

その夜、実家のインターホンが鳴り画面を見ると怒り心頭の夫の姿が。そして「勝手なことするな! お前のせいで恥かいた! 離婚だ!」と激怒。どうやら、私の置き手紙を見た同僚たちに笑われたのが相当こたえたよう。私が返事をする前に、娘がそっと私の袖を引き「ママ、もう大丈夫。私がついてるから」と言うのです。娘の顔を見た瞬間、私の迷いは吹き飛び、覚悟が固まったのでした。

 

私は「一度、自宅へ帰るね」と両親に伝えると、心配だからと言う両親と娘と一緒にマンションへ向かいました。ドアを開けた夫は、両親まで来たことに驚いていましたが、私は「今度はあなたが“おもてなし”する番よ」と告げました。続けて「私に“来客をもてなせ”っていつも言ってたでしょ。だから今度はあなたがやってみて?」と伝えたのです。

 

夫はしぶしぶキッチンに向かい、準備をしようとしたのですが、アタフタするだけで何もできず……。そんな様子を見た母が「娘はね、こんな生活を毎日していたんだよ」とつぶやき、夫は気まずそうに黙り込みました。なんとかおつまみを出す夫に私は「豆腐? それじゃ“気が利かない”って自分で言ってたよね」と言いました。私の言葉に夫はしばらく黙り込んだあと、小さな声で「やっぱり、離婚はやめよう。やり直したい」とぼそっとつぶやくのでした。

 

すると、横で見ていた娘が「パパ、ママに全部やらせてたんだよ? おかしいと思う……」とピシャリ! そのひとことが、何よりも効いたようでした。その後、夫は「自分が偉いと勘違いして……。今までごめん」と言い、離婚が成立。私は娘と実家での暮らしを再スタートさせました。

 

◇ ◇ ◇

 

「自分が稼いでいるんだから、家庭のことは妻がやるべき」そんな価値観を押しつける人は、今も少なくないのかもしれません。しかし、思いやりや感謝がなければ家族にはなれません。誰かのために我慢する毎日ではなく、大切な人と支え合える暮らしを選ぶことが大切ですね。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

 

さて続いては、家族のあらゆる行動に「点数」をつけ、罵倒する理不尽な夫が登場します。出世のために妻も娘も道具扱いする夫は、娘に「いらない」と言い放ちます。しかし、悪者は成敗させうもの! 絶望する妻と娘を救った救世主とは……?

 

 

家族に点数をつける夫「不出来な娘はいらない」と怒鳴られ、娘を置いてきた結果!

理不尽な夫

 

夫は家族のあらゆる行動に点数をつけ、点数が低いとののしります。体調が悪いときでさえ、手抜きを許しません。

さらに、出世欲も強い夫は、私や娘を会社の行事へ無理やり参加させ、上司やその家族へのご機嫌取りを強要するのです……。

 

私が上司の奥さまたちと仲良くなるのはいいとして、シャイな娘を利用して社長に取り入ろうとするのは、あまりに酷です。

 

私がためらっていると、夫は「娘の性格を矯正するいい機会だ」と言い放ちます。どうやら夫は、娘が内気なのは私が甘やかしたせいか、あるいは「無能な私」からの遺伝だと本気で思っている様子。なぜ優秀な自分に似なかったのだろうと嘆いていました。あまりの言いように、普段は温厚な私も怒りがこみ上げてきました。

 

 

マイナス200点の悲劇

先日、夫の会社で家族同伴の創業記念バーベキューが開催されました。もちろん、私たちも参加です。私は夫の指示通り上司の奥さまたちの輪に入り、娘は必死に社長へ話しかけようと頑張っていました。しかし、極度の緊張で、娘は社長の前でおう吐してしまったのです。

 

夫は「俺に恥をかかせやがって! 帰ったら説教だ!」と激怒。娘なりに頑張った結果なのに、そんな言い方はあんまりです。私は「娘を追い詰めないで。あなたの期待に応えようと頑張ったことを、少しは褒めてあげてほしい」と伝えました。

 

しかし、それを聞いた夫は逆上。「言い訳ばかりするな!」と暴言を吐き、娘に『マイナス200点』という最低な点数をつけたのです。

 

家に帰ってからも夫の怒りは収まりません。社長は娘をただただ心配してくれているように見えましたが、夫は社長の機嫌を損ねたと言い、私たち母娘のせいだと責め立てます。そして、「明日、菓子折りを持って2人で謝りに行け」と命令され、とうとう私の堪忍袋の緒が切れました。

 

「たった7歳の娘を出世の道具にするなんて、間違ってる!」
私がそう抗議すると、夫は「誰に養ってもらっているんだ! ただでメシが食えると思うな。お前たちは、黙って俺の出世の道具になればいいんだ!」と激怒。「俺の家族失格だ。役に立たない人間はいらない」と吐き捨てました。血の繋がった娘にすら「いらない」と言い放ったのです。

 

 

夫の望みを叶えた結果…

翌日、私は娘を連れて外出し、その後ひとりで帰宅しました。

 

「娘を置いて帰ってきたのか?」
「お前は母親失格だ!」

夫は、私が娘を置いてひとりで帰ってきたことに怒り出します。

 

「いないほうがいいんでしょ?」
私は昨夜、夫に「家族失格。いらない」と言われた通りにしたと言い返しました。

 

「は……?」
夫は私の返答に驚いたあと、「通報されたらどうするつもりだ!」と世間体を心配し出し、「今すぐ連れ戻せ!」と顔を真っ赤にして怒鳴ってきました。

 

娘よりも世間体を心配する夫にあきれて、私は「そんなに心配なら自分で迎えに行ったら?」と告げ、娘の居場所を教えたのです。すると夫は、「頭のおかしくなった嫁がやったことだと言ってやる」と捨て台詞を残し、慌てて家を飛び出していきました。

 

実は、娘のいる場所は社長宅。昨夜夫に命じられた通り、私と娘は菓子折りを持って謝罪に伺ったのです。泣きながら必死に「ごめんなさい」と謝る娘の姿を見て、社長ご夫妻が心配し、話を聞いてくれて……。家庭での夫の姿を知った社長が私と娘を助けると申し出てくれたのです。

 

 

最低点を叩き出したのは夫!

社長宅に行った夫は、社長から烈火のごとく叱責されたそうです。社長が問題視したのは、娘がおう吐した際の夫の言動。夫はまず社長の体面を気にし、謝罪の後も娘を責め続け、体調を案じる様子がなかった夫の姿に、社長は強い嫌悪感を抱いていたそうです。

 

私と娘が謝罪に伺ったとき、社長ご夫妻は温かく迎えてくれました。娘の話を聞いてくれたあと、ご夫妻は私の話にも耳を傾けてくれました。私は日頃の扱いを正直に話し、メッセージのやり取りも見せると、社長は絶句。必要なら専門機関への相談も検討すべきだと社長に諭され、私は目が覚め、娘を守るため、離婚を決意しました。

 

社長は夫を叱責したあと「夫婦で話しなさい」と言い、娘を一時的に預かってくださることに。そして、ひとりで帰宅した夫に離婚を告げた私。夫は「専業主婦のお前に何ができる」と経済力で私を支配しようとしてきましたが、私の決意は揺るぎません。

 

その後、私は弁護士に相談し、養育費の支払いや娘のことなど取り決めを行い、夫も合意の上で離婚しました。元夫はあの出来事がきっかけで社内での評価を失い、出世から遠のいたと聞きます。

 

一方、私は社長に紹介していただいた職場で働き、娘と2人で幸せに暮らしています。仕事と家事の両立は大変ですが、娘がたくさんお手伝いしてくれるので、楽しい毎日です。私と娘の未来を切り開いてくれた社長ご夫妻には感謝してもしきれません。

 

◇ ◇ ◇

 

家族のために出世を目指すことはいいことですが、家族のためではなく、利用していただけの夫。娘さんまで出世の道具にしていただなんて……信じられませんね。温かい社長ご夫妻と出会い、未来が開けたことは、本当に幸いでした。これからは、母娘2人、幸せに暮らしていってほしいです。『役に立つ』ではなく『支え合う』、そう生きていけるといいですね。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

 

2人の妻たちは、愛する娘の言葉に勇気をもらい、身勝手な夫、理不尽な夫から離れる決断をしました。家を自慢したくて妻に我慢を強いる夫、出世のために娘すら道具にする夫、どちらも自己中心的なモラハラ夫したね。

 

家族は、見栄や出世のための道具ではありません。今回の妻たちは、大切な娘を守るため、我慢しないことを決意。その冷静で的確な判断が、夫のいない幸せな毎日を掴み取るきっかけとなったのではないでしょうか。どんなに近しい関係でも、互いへの尊重と思いやりを忘れずにいたいものですね。

 

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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