返ってこないベビーカーを義妹に催促した結果
「少しの間だけ貸してほしい」と義妹に頼まれ、貸したベビーカーですが、それから半年以上経っても返却の話が出ません。たまたまSNSで義妹がベビーカーを使っている写真を見かけ、「まだ使っているんだな」と思いつつも、内心「『少しの間だけ』って話だったのにな……」とモヤモヤしていました。こちらから「返して」と催促するのも角が立つ気がして、なかなか言い出せずにいたのです。
そんなとき、娘が「お友だちの赤ちゃんみたいに、ベビーカー押しておままごとしたい」と言い出しました。娘も使いたがっているなら、と、ようやく「そろそろ返してもらえないかな?」とLINEで聞いてみることにしたのです。
すると、「あ!? 実はもう使わないと思ってた!」と悪びれもなく返ってきたのです。私は驚きと同時に、少し拍子抜けしてしまいました。強く言うと関係が悪くなりそうで、「そうだったんだ、でもまた使う機会があって」とやんわり伝えるのが精一杯でした。
数日後、返ってきたベビーカーはタイヤがすり減り、シートには食べこぼしの跡まで……。大切にしていただけに正直ショックでした。義妹の中では「借り物」というより「お下がり」くらいの感覚だったのかもしれません。義妹に悪気がないのも伝わってきたので、これ以上何かを言うのはやめて、今回は諦めることにしました。
この出来事をきっかけに、貸すときは返ってこない覚悟でと、心に決めました。そして、そのうえで、どれほど親しい家族でも、物の貸し借りはルールを明確にしておくべきだと痛感した一件です。今では、本当に大切なものは「ごめん、これは貸せないんだ」と正直に断ることも含め、自分の気持ちに無理のないよう先に線引きをしています。
義妹とは今も普通に付き合っていますが、あのときモヤモヤしたまま何も言わなかったり、逆に感情的に責めたりしていたら、今の関係はなかったかもしれません。お互いの距離感を意識するようになり、結果的に関係が穏やかに保てています。ベビーカーは残念な結果になりましたが、親しい関係だからこそ物の貸し借りには線引きが必要であること、そして自分の気持ちを大切にすることの重要性を学んだ出来事でした。
著者:有村あいこ/30代女性/子どもは4歳で女の子。時短会社員。趣味は音楽をきくこと。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年10月)
【Amazonギフト券プレゼント♡】みなさまの体験談を募集しています!
妊娠中や子育て中のエピソードを大募集!「ベビーカレンダー」のニュース記事として配信、公開いたします。体験談を掲載させていただいた方の中から、抽選で毎月5名様に1000円分のAmazonギフト券をプレゼント。何度でも応募可能ですので、奮ってご応募ください♪どうぞよろしくお願いします!