100年以上続く定食屋の生姜焼きレシピ

日本テレビ『1億3000万人のSHOWチャンネル』で定食屋『菱田屋』の5代目店主・菱田アキラさんが紹介した「豚肉生姜焼き」を作ります。
東京・駒場東大前にある『菱田屋』は創業100年以上の名店。テレビや雑誌など数々のメディアでも取り上げられ、がっつりした定食が食べられると人気を集めています。
お店の生姜焼きは100年以上続く秘伝のタレを使用しているようですが、このレシピでもその味に近付けられるのでしょうか。
さっそく作ってみましょう!
菱田アキラさん「豚肉生姜焼き」のレシピ

材料(2人分)
- 豚肉(肩ロースなどの薄切り、厚さ3mmのもの)…250g
- 玉ねぎ…1/2個
- サラダ油…適量
- 生姜…50g
- ニンニク…3~4片
- 砂糖…50g
- 醤油…150ml
材料だけ見ると、いつも我が家で使っているものとほぼ変わらず。ですが、生姜や砂糖、醤油をかなり使うなぁという印象です。
先に正直にお伝えするとタレがかなり余ってしまったので、タレの材料は1/4~1/3くらいの量で良いと思います。
作り方①生姜とニンニクを準備する

生姜とニンニクをすりおろしましょう。
チューブではなくおろしたてを使うことで、香りとフレッシュな風味が楽しめますよ。
作り方②タレを作る

①に砂糖と醤油を加えて混ぜ、タレを作ってください。砂糖と醤油は1:3の割合だそうです。
砂糖が底に沈みやすいので、しっかり混ぜるのがおすすめ。
作り方③玉ねぎをカットする

玉ねぎを繊維に沿って5mm幅に切ります。こうすることで、焼いたときに3mmの豚肉とのバランスが良くなるよう。
作り方④豚肉を焼く

フライパンにサラダ油を多めに入れ、強火で熱します。
焼き時間は片面5秒ずつ。ここからはスピード勝負です。

油から煙が立つくらいに熱してから、豚肉を1枚ずつ広げて並べます。

全部入れた後、好みの焼き色がついたら、フタをして5秒間蒸し焼きにしてください。
作り方⑤玉ねぎを入れる

④に玉ねぎを入れ、豚肉をひっくり返し、さらに5秒間蒸し焼きにします。肉の表面に肉汁が浮き出る前にひっくり返すのがポイント。
作り方⑥タレを絡める

フタを取り、鍋肌に沿ってタレを入れ、全体に絡めましょう。
煮詰める必要はなく、フライパンを3振りして7割程度絡めば完成です。豚肉がかたくならないよう強火で手早く仕上げてくださいね。
【実食】箸が止まらない!王道ど真ん中の生姜焼き

焼き時間が短いため、火の通りを心配していましたが、問題なし。玉ねぎもしんなりして肉と一体化しています。
ひと口食べれば生姜がガツンと香り、すりおろしたてのシャープな風味が鼻に抜けました。それでも生姜辛いわけではなく、ほどよい甘みがあります。
大量の醤油を使っていますが、意外と濃すぎず、しょっぱすぎずのバランス。少しだけ濃いめで、ご飯がすすむ味わいです。
おそらくタレを軽く絡めたおかげで、ちょうどよい仕上がりになっているのでしょう。これを少しでも長く煮詰めれば濃すぎたはず。

驚いたのはそれだけではありません。
いつもは中火〜強火でしっかり焼いていますが、今回は強火で片面5秒ずつの蒸し焼き。
肉がかたくなる前に火を止めているので、我が家の生姜焼き史上最高のやわらかさです。すごい、これが定食屋の焼き方か……と大感動!

ご飯にも、せん切りキャベツにも合う、王道中の王道です。
生姜焼きを食べるときは、わんぱくにマヨネーズを絡めることがありますが、こちらは味がキマりすぎて、何も加えたくないほど。これだけで完成しています。

キャベツもドレッシングなしで大量にいけちゃいますよ。
「定食屋の味」を家で再現できた達成感も加わって大満足でした。
ただし、あと5人前作れそうなくらいタレが余ってしまったので、醤油と砂糖の量は1/4~1/3くらいの量がおすすめ。
肉の量と相談しながら加減してみてくださいね。
家で味わえる定食屋感!5秒焼きが決め手の極上生姜焼き

焼き時間はごくわずか。「こんなに短くて大丈夫?」と思いきや、肉がふっくらやわらかく仕上がって感動ものでした。
タレを好みに合わせて量を調整すればパーフェクト。余った分は、炒めものや丼にも活用できそうです。
※今回のレシピは豚肉厚さ3mmのものです。火の通りが記載時間で十分でない場合は加熱時間を追加し、しっかり中まで火を通してください。