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「彼氏ができた」とプロポーズを断られた僕。見知らぬ少女に婚約指輪をあげたら、思いもよらぬ展開に!?

僕は30代後半の会社員。プライベートでは、A子という名前の女性と付き合っていました。そんなある日、A子は仕事の実績が認められ、若くして大出世。すると、A子と会える時間はどんどん少なくなっていき……。

久しぶりに会ったA子は…

出世をしてからA子の仕事はどんどん忙しくなっていき、僕は「一緒に暮らして、彼女を支えたい」と思うように。そして、遂にプロポーズを計画。忙しくて電話もままならない彼女とようやく予定を合わせることができ、奮発して高級レストランを予約しました。

 

しかし当日、待ち合わせ場所に現れた彼女の姿を見て僕はびっくり。以前までの素朴な雰囲気とは打って変わって、全身にハイブランドの洋服をまとっていたのです!

 

ただ、「出世してお給料も上がったのだから、高い洋服が買えるようになったのかな」と納得。性格までは変わっていないと信じ、彼女と一緒にレストランに入りました。

 

プロポーズするも失敗!?

「大事な話って何?」

 

席についてすぐ、そっけなく聞くA子。僕はバッグから小箱を取り出し、蓋を開けて見せました。もちろん中に入っていたのは、節約をしながら頑張って買った婚約指輪。

 

「僕と結婚してください!」

 

ところが、彼女はボソッとつぶやきました。

 

「えっ、何これ……。安っぽい指輪。こんな安物しか買えない男と結婚するわけないじゃん。それに私、新しい彼氏ができたの。大企業勤めのハイスペよ」

 

僕はびっくりしながら「浮気していたってこと?」と聞くと、A子は、「彼が私の本命で、彼とは会食で知り合ったの。そういうことだから、低収入のあなたとは終わり」と言ってきたのです。

 

出世したことで、何もかもが変わってしまったA子。僕はその場に崩れ落ち、店を出て行く彼女の背中を見送るしかできませんでした。

 

指輪を捨てようとすると…

泣く泣く帰路に就いた僕は、家の前の公園のゴミ箱に目が留まりました。手元に残った婚約指輪を捨てようと思いながらも、指輪を見つめながらA子との思い出を振り返っていると、小学校低学年くらいの少女が僕に話しかけてきました。

 

「お兄さん、どうしたの? それ、捨てちゃうの?」

 

その女の子は古びた服を着ており、僕は思わず少女に指輪を握らせました。

 

「欲しいならあげるよ。サイズは合わないだろうけど、僕にはもういらない物だから」

 

するとその子は、「うれしい! とってもキレイ!」ととびきりの笑顔になるも、衝撃的な発言をしました。

 

「うち、パパが病気で死んじゃって。ママは仕事が大変で、体を壊しちゃったの。だから、これから私がごはんを買いに行かなくちゃ……」

 

僕は余計なお世話かもしれないと思いつつ、コンビニで食べ物を買ってあげて少女とお別れしたのでした。

 

少女と母親が僕の家に

そうして数カ月が経過したある日。玄関のチャイムが鳴ったため出ると、なんと、公園で出会った少女と女性が立っていたのです。

 

「突然すみません、私はこの子の母親のB子です。先日、この子が指輪をもらってしまったのですが、こんな高価なものいただけません。こちらのお家に入っていくのをこの子が見たと言うので、お返しに来ました」

 

そう言ってB子さんがカバンから婚約指輪を取り出した瞬間、そこへ偶然、A子も僕の家を訪ねてきたのです。

 

暴れるA子に僕は…

A子は女性を見ると、「この女は誰? その指輪は私のものだから」と激怒。僕が「君と僕はもう終わっただろ?」と言うと、「彼に浮気されたから別れた。だから、あなたとよりを戻して結婚する」と喚き出し……。

 

さすがの僕も頭にきて、「自分勝手にも程がある。今後一切、僕とはかかわらないでくれ」と、A子を追い返したのでした。

 

そして、A子の横暴な態度に呆気に取られるB子さんに、「その指輪は本当にもういらないんです。捨てるよりは誰かの役に立ったほうがいいので、もらってください」と返事。

 

すると彼女は、「では、せめてものお礼として料理を作らせてください」とのこと。聞くと彼女はレストランで料理人として働いているそう。

 

その後、僕とこの親子は食事を共にするだけでなく、3人で遊びに行く仲に。そして、僕とB子さん恋人関係に発展しました。結婚するのか、このままの関係を続けるのかは、娘さんのことを考慮しながらゆっくり考えようと思います。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 


 

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