お店の人に電話して聞いたものの
冬の17時ともなると周囲はすでに真っ暗。土地勘のない私たちは、お店の駐車場をなかなか見つけられませんでした。お店に連絡して場所を教えてもらい、ようやく「ここかな?」と思える駐車場を発見して車を停めました。無事に親戚たちと会って食事を終え、3時間後に駐車場へ戻ると……。
なんと、私たちの車の前に別の車がぴったりと張り付くように停められていたのです。左右にも車があり、完全に動けない状態。改めて周囲を見ると、そこには「月極駐車場」という文字が!
お店の駐車場周辺には同じような広さの月極駐車場がいくつもあって、「間違えて停めてしまったんだ……」と気づき、私たちは血の気が引きました。
夫はすぐに警察へ連絡。すると、駐車場の借り主である男性も少し前に警察へ通報していたことが判明しました。
警察から再度、男性に連絡してもらいましたが、お酒を飲んでしまっていて車を動かせないとのこと。そこで、私たちから直接連絡してもいいか聞いてみたところ、個人情報のため、双方ともに連絡先は教えられないと言われてしまったのです。
仕方なくその日は車を置いたまま、私たちはタクシーで帰ることになりました。
どんな人物かとドキドキ…
翌日、早朝から実家に車を借り、菓子折りを用意して月極駐車場へ向かうことに。1時間ほど待っていると女性が現れたため、事情を説明し、車の持ち主の男性を知っているか尋ねました。
すると、その女性はなんと借り主の男性の妹さんだったのです。兄は相当怒っている様子だと聞き、不安で胸がドキドキしましたが、妹さんは「兄に言ってきてあげる」と取り次いでくれました。
それから1時間後、男性が現れ車を移動してくれたため、私たちは深く謝罪し事情を説明。男性はムスっとした表情で怒っているように見えました。そして「わざと置いていかれたと思って腹が立った。次は気をつけろよ」とだけ言って立ち去ろうとしたので、菓子折りを渡そうとしましたが、「いらない」と受け取らず戻っていきました。
見知らぬ人に迷惑をかけてしまい「親戚たちのようにタクシーで来ればよかった……」と後悔した私たち。駐車場の確認がどれほど大切か身をもって実感し、それ以来、どこへ行くにも事前に駐車場の場所や周辺の状況をしっかり調べてから向かうようになりました。
著者:花坂芽以/30代女性・主婦。2016年生まれの女の子と2020年生まれの男の子の2児の母。趣味はネイルで、最新家電や最新のファッションにも関心あり。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)
※AI生成画像を使用しています