高級寿司での赤っ恥事件とは
わが家は夫、6歳の息子、私の3人家族です。先日、少し背伸びをして「回らない高級寿司店」へ足を運びました。
案内されたのは、職人さんの手元が間近に見えるカウンター席。凛とした空気が漂う大人な空間に、最初は親子で背筋が伸びる思いでした。それでも、板前さんの気さくな振る舞いに、次第に緊張もほぐれていったのです。
ところが食事の途中、息子が「ねぇねぇ、このネタ……いつものお店より小さくない?」と、素直な疑問をやや大きめの声で口にしました。確かに、普段よく行く回転寿司店のボリュームよりは、小さめだったのかもしれません。
私は慌てて「シーッ!」と小声でたしなめましたが、自分の声まで目立ってしまう気がして、顔から火が出る思いでした。さらに隣で夫が「まあまあ」と呑気に笑って流してしまい、周囲の空気は一瞬で凍りつきます。そのとき、カウンター越しに板前さんの鋭い視線が刺さった気がしました。
何も言われませんでしたが、他のお客さんからの冷ややかな視線も痛いほど気になります。「完全にやってしまった」と、私はおいしいはずのお寿司を前に、ただ冷や汗を流すばかりでした。
帰宅後、改めて家族で食事のマナーについて話し合う時間を設けました。夫も「高級店ほど、周囲への静かな気配りが必要だったね。職人さんのこだわりを俺からも教えるべきだった」と反省しているようでした。私も、「慌てて否定するんじゃなくて、お店のすごさを上手に伝えてあげたかったな」と、自分の余裕のなさを振り返りました。
あの日の経験は、恥ずかしくも私たち家族にとっては、大切な学びとなりました。まだしばらくは気楽な回転寿司がメインになりそうですが、息子がもう少し成長したら、いつかまたリベンジしたいと思います。そのときは、親子でもう少し格好よくお寿司を味わえるようになっているはず……と信じています。
著者:町田マミ/30代女性/息子を育てる母。会社員。趣味は映画観賞。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)
※生成AI画像を使用しています