お隣の奥さんさんのピンチ!
朝の7時半に突然インターホンが鳴り、驚いて玄関を開けると、隣に住む30代の奥さんがいました。すると「実は家を閉め出されてしまって……」と言うではありませんか。
聞けば、お隣さんは数カ月前にスマートロックを導入したとのこと。朝、スマホも家の鍵も持たずに外に出てしまい、そのまま自動で鍵がかかってしまったそうです。そのうえ、暗証番号を入力しても不具合で開かない状態だと言います。
ご主人はすでに出社し、お子さんたちも登校して、家を出たあと。そのため、わが家に助けを求めに来たのでした。
便利さの裏側にある落とし穴
「夫に連絡したいので、スマホを貸してほしい」と言う奥さん。ご主人に連絡を取ると、「1時間後に戻る」とのこと。しかし、外はまだ冷え込む時間帯で、薄着のまま外で待っていては風邪をひいてしまいます。
そこで、「私は8時半には家を出ますが、それまでどうぞ、うちで温まっていってください」と声をかけ、お茶を淹れました。奥さんは恐縮しきっていましたが、家の中でお互いの慌ただしい朝の様子や、子どもの話など、たわいもない話で盛り上がりました。
そうこうしていると、1時間後にご主人が帰宅。無事に鍵が開けられ、お隣さん夫婦は深々とお礼を言って戻っていったのでした。
この朝の出来事を通じて、スマートロックは便利である一方、物理的な鍵にはない思わぬトラブルのリスクもあると実感しました。スマホや暗証番号で施解錠できる点は魅力的ですが、電池切れや機械の不具合が起こる可能性もあります。さらに、スマホを持たずに外へ出てしまうと、簡単に閉め出されてしまうことも。
便利さの裏側には落とし穴がある――。スマートロックの導入にはまだまだ慎重なわが家です。
著者:新谷けご/40代女性。2013年生まれの娘、2015年早生まれの息子と夫の4人暮らし。年子育児に振り回されっぱなしの毎日です。
イラスト:ふー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)