

同じクラスのママから届いた写真
そのママとは、娘同士が幼稚園のころからの付き合いです。届いたLINEには、写真閲覧システムのページをスクリーンショットした入学式の娘の写真とともに、「このワンピースかわいすぎる!」というメッセージが添えられていました。
その時点で写真の購入期限はすでに過ぎていたため、つまり彼女は以前にわざわざ娘の写真をスクリーンショットして保存していたということ。これには正直びっくりしてしまいました。
しかも、写真閲覧システムの各ページには「スクリーンショット禁止」の注意書きが明記されています。それにもかかわらずその画像を送ってきたことに、彼女との感覚の違いを感じつつも、そのときはひとまず「ありがとう」とだけ返信したのでした。
ワンピースを貸してほしいと頼まれ…
後日、そのママから「あのワンピースを娘のピアノの発表会に貸してほしい」と相談が。私もお祝いのときにまた娘に着せようと思っていたものの、発表会が今月とのことで「すぐ返ってくるなら」と承諾しました。
ところが、発表会が終わってもワンピースは返ってこず……。こちらから連絡すると、「次会ったときに返すね」との返信。忘れているわけでもなさそうで、少し不思議に感じました。
SNSの写真に写っていたのは…!?
そんなある日。同じ小学校の別のママ友のSNSに、娘さんの誕生日会の写真がアップされているのを偶然見かけました。
すると、その写真の中には、見覚えのあるワンピース姿の女の子が……。顔はスタンプで隠されているものの、どう見てもワンピースを貸したママの娘さんです。
ケーキを食べたり、スライムで遊んだりする様子もアップされていて、私は「娘にもまだ短時間しか着せていないのに」とモヤモヤしてしまいました。
結局、ワンピースはその後の保護者会で「本当にかわいかった!ありがとう」という感謝の言葉と菓子折りとともに返却されました。クリーニングには出されていなかったようですが、幸い汚れもなくてホッとしました。
気に入ってくれたのはうれしいのですが、私の中では「借りたものはすぐに返す」のが当たり前なので、みんなが同じ感覚ではないのだと気づかされる出来事でした。
私は、「娘の画像が送られてきたときの違和感は間違いではなかった」と思い返すとともに、今後、人に何かを貸すときには、「いざとなったら手放しても構わない」と思えるものだけにしようと心に決めたのでした。
著者:河原りさ/女性・主婦。2016年生まれと2018年生まれの女の子2人、2024年生まれの男の子のママ。花屋に勤務。都会のおでかけスポットや植物に関心あり。
作画:おはな
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)