大人っぽい洋風煮物に変身!

それが、NHK『きょうの料理』で伝説の家政婦・タサン志麻さんが紹介した「大根と豚バラのキャラメル煮」です。
フランス料理店で経験を積んだ家政婦・料理人の志麻さんは、冷蔵庫にある食材をごちそうに変える天才。テレビで見るたびに「うちにも志麻さん来てくれないかな」と、本気で願ってしまいます。
そんな志麻さんの料理を味わった気分になれる一品。焦がし砂糖とバターの風味が、いつもの煮物をぐっと上品に引き上げます。
タサン志麻さん「大根と豚バラのキャラメル煮」のレシピ

材料(3〜4人分)
・豚バラ肉 (塊)…400~500g
・大根…1/2本 (500g)
・好みのハーブ…適宜
・塩…小さじ1弱(肉の重量の0.8〜1%)
・粗びき黒こしょう …適量
・サラダ油…大さじ1
・砂糖…大さじ3
・しょうゆ…大さじ1〜2
・バター…10g
志麻さんは、タイムやローリエなどのハーブを使って香りづけしていました。筆者は、庭で育てているローズマリーを使います。
作り方①豚肉を焼く

豚肉は2~3cm厚さに切り、塩、粗びき黒こしょうをまぶします。次にフライパンにサラダ油を中火で熱し、豚肉を並べ入れましょう。
なるべく動かさずに、じっくり焼き色をつけるのがポイント。こんがりしたら取り出します。
作り方②大根を切る

大根は2cmの厚さに切って、太いところは半月切り、細いところは輪切りにしておきます。
作り方③うまみを残したまま下準備する

①のフライパンを傾けて、余分な脂だけをキッチンペーパーで軽く拭き取ります。
そこに水(分量外)を少し入れて中火にかけ、軽く沸騰させましょう。フライパンの底についたうまみを菜箸などでこそげ取ったら火を止めます。
フライパンをこすらず、脂だけ取るのがコツ。豚肉のうまみが煮汁にしっかり生かされます。
作り方④キャラメルだれで煮る

別のフライパンに砂糖と、湿るくらいの水(分量外)を入れて中火にかけます。動かさずに沸騰させて、縁が茶色くなってきたらフライパンをゆすりながら熱しましょう。
全体が濃い焦げ茶色になったら火を止めます。
キャラメルはしっかり濃い焦げ茶色になるまで加熱すると、香ばしさがアップ。甘い香りが部屋いっぱいに広がって、デザートを仕込んでいるような気分になってきました。
そこに①の豚肉と③の水分、②の大根、ひたひたの水(分量外)を加えて中火に。

沸騰したらアクを取り、ハーブを加えてふたをし、弱火で30〜45分コトコト煮ます。

沸騰したときに出るアクはえぐみのもとなので、忘れずに取りましょう。
作り方⑤味つけして仕上げる

ふたを外して強めの中火にし、煮汁が半分くらいになるまで煮詰めます。
味をみながらしょうゆとバターを加えましょう。香りを活かすため、バターが溶けたらすぐ火を止めてください。
最後に器に盛りつけて完成です。
【実食】甘じょっぱくてほろ苦い!大人の煮物

砂糖をたくさん入れたのに焦がしたおかげで甘すぎず、ほんのりビター。香ばしいキャラメルの風味がクセになります。
厚みのある豚バラはやわらかく、噛むたびにじゅわっと旨みが広がって食べごたえ満点です。

大根にも味がしっかり染みていて、しょうゆの親しみある風味のあとにふわっとローズマリーの爽やかな香り。

大根ってこんな表情もあるんだ〜と新しい発見です。
豚の脂とバターのコクが合わさり、まろやかで深みのある味わい。ごはんとの相性も抜群で、もう箸が止まりません!
今度はハーブを変えて煮てみようかなと、次が楽しみになりました。
また作りたくなる
煮物なのに、どこかフレンチのエッセンスを感じる……まさに志麻さん流の家庭でできるごちそうです。家族にも好評の一品でした。
気になった人はぜひ試してみてくださいね。