突然来なくなった同級生
卒業を半年後に控えた9月、6年生の息子と同じ登校班のAくんが、突然登校班の集合場所に来なくなりました。体調不良かと思ったものの、1カ月が過ぎても来てくれず、Aくんママが送り迎えをしているようです。
ある日、同じ登校班のBくんママから「Aくんのママに朝来ない理由を直接聞きに行ったけど、あなたの息子と喧嘩して嫌なことを言われたからみたいよ」と聞かされたのです。
秘密にしてと言われても
急いで息子に事情を聞こうとする私に「実はAくんママから『誰にも言わないでAのためにそっとしておいて』って言われてるの。でも知っておいてもらったほうがいいと思って」とBくんママ。
息子の記憶も曖昧なこともあり、すぐに謝ろうと思っていた私は身動きが取れなくなってしまいました。
真実は意外な方向へ
そこで私は意を決してAくんの担任の先生に電話して相談することに。「Aくんの気持ちを大切にしたいからこそ、何があったかを教えてほしい」と伝えました。
すると先生から「実はAくんのお母さまから『波風を立てたくないから当事者にも連絡せず、全体指導にしてほしい。誰にも連絡しないでほしい』と言われてお伝えできないでいました。あの日、Aくんと息子くんは喧嘩をしましたが、そのときBくんもAくんに嫌なことを言っていたそうです」と。
Bくんのママから聞いた話と真実が違っていた上に、Bくんママからも学校に連絡があり、このことはすでに伝えてあるというのです……!
先生から真実を聞き、Aくんが負った心の傷の深さを改めて知りました。Bくんママの話を鵜呑みにしそうになったことを反省すると同時に、息子が加害者の1人であった事実を親子で重く受け止めました。
Bくんママが何を考えていたのか、今でもわかりません。ただ確かなのは、自分の子も同じように加害者だったのに、それを隠して私の息子のことだけを伝えてきたという事実です。その不誠実さに、強い不信感を抱きました。
Bくんママへの不信感は残りましたが、それ以上に大切なのは息子と向き合うこと。そう考えた私は、息子には自分がしたことの重大さと謝罪の大切さを伝え、話し合うことに。卒業前にAくんと仲直りできたと聞いたときは心から安堵しました。
著者:本宮ゆりか/40代女性/2012年生まれの息子、2016年生まれの娘のシングルマザー。営業事務、受付の後に学童指導員として7年勤務。2人目の出産のため退職し、現在は書店にてパート勤務。食物アレルギー持ち&発達グレーの息子と、癇癪持ちの娘の育児に奮闘中。ラグジュアリーなホテルに泊まるのが夢。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)