しつこい彼の元カノ
彼氏との交際1年記念ディナーを1週間後に控えたある日、突然、彼の元カノ・A子からメッセージが届きました。私とA子は大学時代の同期で、ほとんど話したことはありませんでしたが、連絡先は知っていたのです。
「早く彼と別れてください」
どういうことかと驚きながら話を聞くと、A子は彼に未練があるようで、「あなたと別れれば、彼は私の元に戻ってくる」「私も彼から婚約指輪をもらったことがある」と言うのです。
私が「別れるつもりはありません」「1年記念日にプロポーズしてもらう予定」と伝えても、彼女は「プロポーズなんて嘘に決まってる」などとしつこく……。仕方なく私は、いつが1年記念日なのか、どこのお店で何時からお祝いをするのかなど、詳細をA子に説明。
すると、彼女からの返信はパタリとこなくなりました。私は一応、彼にもA子のことを報告。彼からは「迷惑をかけてごめん。元カノには連絡しないように言うから」と言われ、ほっと一安心しました。
レストラン前にA子の姿が
ところが、記念日ディナー当日、A子から再び連絡がきたのです。
「彼、やっぱりあなたじゃなくて、私を選んだみたい」
私は驚きながらも、約束の時間が近づいていたため、ひとまず、記念日ディナーをするレストランの前に行きました。
すると、そこには彼とA子がいたのです。A子は私の姿を見つけると、こちらに近づいてきて、左手の薬指にはめた指輪を見せびらかしてきました。
「これ、前に彼からもらった指輪。やっぱり彼は私のことが忘れられなかったみたい。だから今日、ここに私を呼んで、あなたには別れを告げるのよ」
私は愕然とし、彼に「本当なの?」と質問。彼は、「A子をここに呼んだのは本当だよ」と言いました。
彼がA子を呼んだ理由は?
しかし次の瞬間、彼は、スーツの内ポケットから指輪の箱を出し、私に向かって「僕と結婚してください」と言ったのです!
どうやら、彼は前々からA子のしつこさに困っていたようで、私へのプロポーズを間近で見せ、諦めてもらうために彼女をここに呼んだよう。
「これで僕の気持ちはわかったよね? 君とよりを戻すつもりは少しもない。それに、君にあげたその指輪は婚約指輪でもなんでもなく、ただのオシャレ用だよ」と、彼はA子を一蹴。
私はうれしくて、思わず彼に抱きつきました。
私と彼のその後
私たちのラブラブな様子を見たA子は、「ありえない!」と顔を真っ赤にしながら、その場から立ち去って行きました。
その後、私と彼はレストランに入り、食事を楽しむことに。私が「まさかあんなタイミングでプロポーズされるとは思わなかった」とこぼすと、彼は「もう一度、ちゃんと言わせて!」と正式にプロポーズしてくれました。
私はもちろん、「よろしくお願いします!」と返答。そして3カ月後に私たちは入籍し、現在は幸せな生活を送っています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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