赤ちゃんが生まれたら、母乳育児で頑張ろうと意気込んでいた私。出産前から母乳を出しやすくするというおっぱいマッサージをする、食事に気をつかうなど、できることはしていたつもりでしたが、現実はそううまくいきませんでした。入院中、必死で母乳をあげ続けていた私が、言われてショックだった・悲しかった言葉です。
母乳育児への憧れ
私はもともと母乳育児に憧れを抱いており、妊娠中に読んだ育児雑誌で母乳の良さや便利さといったメリットを知ると、ますますその憧れが強くなりました。
妊娠がわかってからは、産院で教わった母乳が出やすくなるというおっぱいマッサージをし、準備は万端。幸いにもおなかが張りにくい体質だったので、マッサージを毎日のようにおこなうことができましたし、出産前から食事にも気をつけ、母乳が出ると信じて疑いませんでした。
最初からミルク
しかし、分娩中に異常があり、緊急帝王切開になったので、わが子が最初に口にしたのは粉ミルク。仕方ないとわかっていながらも、母乳育児に幻想ともいえるほど憧れを抱いていたので、それもショックでした。
わが子が部屋に来てからも、不慣れなことと体の疲れで授乳がうまくいかず、泣かせっぱなし。出なくてもおっぱいを吸わせないとますます母乳が出にくくなると聞いていたので、なるべくミルクは足さず、泣くたびに吸わせていました。
助産師さんのひと言が…
授乳を始めてまだ4日目くらいだったと思いますが、乳首が切れて血がにじむようになってしまいました。なかなか母乳が出ないこと、そのせいでわが子がずっと泣いていること、おっぱいが痛いことなどで、こっちのほうが泣きたい気持ちに……。
部屋にきた助産師さんに相談すると、「どのくらいの頻度で授乳しているんですか」と聞かれました。「泣き止まないので、30分おきくらい……」と答えると、助産師さんはあきれ果てたという顔で「そんなことしてるからですよ。当たり前です。ミルクを足してください」と言い、出ていきました。悲しいのと悔しいのとで、泣きました。
当時の私にとっては母乳が出ないことは一大事で、とてもショックなひと言でした。しかし、不思議なのですが退院すると入院中の苦労が嘘のように母乳がたくさん出るようになり、それからはミルクを足さなくてもおなかいっぱい飲ませることができるようになりました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。