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「娘さん、夏から来てません」習い事施設から衝撃の報告!娘に何が…?数カ月も無断欠席が見過ごされたワケ

長女が小学6年生の冬ごろのことです。長女はスポーツ複合施設でダンスとスイミングを習い、さらに塾にも通っていました。週4回の習い事で忙しくしていたため、「大変そうだな」と思いつつも、私は長女が楽しく頑張っているのだと信じていたのですが……。

急に「習い事をやめたい」と言い出した長女

長女が通っていたスポーツ施設は自宅から近く、習い事の時間になると長女はひとりで歩いて向かい、終わるころに帰宅するという生活を続けていました。

 

そんなある日、長女から突然「ダンスをやめたい」「スイミングも行きたくない」と打ち明けられたのです。理由を聞いてもはっきりせず、気になった私は施設へ状況確認に向かいました。

 

受付で「コーチに確認します」と案内されて待っていると、戻ってきたスタッフさんの口から出たのは、耳を疑うひと言でした。

 

「娘さん、夏から両方の教室に来ていないようです」

 

驚きのあまり、頭が真っ白になった私。

 

スイミングがある日は、長女は髪が濡れ、水着も湿った状態で帰宅していたため、私はずっと習い事に通っているとばかり思っていたのです。
もしかしたら自分で濡らして“行ったふり”をしていたのかもしれない……。そう考えると胸が締め付けられました。

 

長女とは帰宅後に改めてしっかり話し合い、何があったのかを聞かなくては思いつつ、まずは施設側に詳しい事情を聞くことに。

 

 

なぜ施設から連絡がなかったのか?

この施設では、欠席や振替をアプリで連絡できる仕組みがあり、入り口にはカードリーダーも設置されていて入退室を管理しているはずでした。

 

長女はいつも通り習い事へ行っていると思っていたので、私は欠席の連絡は一切していません。つまり、数カ月も無断欠席が続いていたことになります。

それなのに、なぜ施設側から一度も連絡がなかったのか疑問を感じました。毎月、月謝を払い続けていたこともあり、不信感は募るばかり……。

 

スタッフさんの説明によると、「カードによる施設への入退室履歴はあるものの、コーチの出席確認が不十分で、無断欠席が続いていても運営側に共有されていなかった」というずさんな管理体制だったことが判明したのです。

 

次々と発覚する管理のずさんさ

過去の利用履歴などを確認しながら話し合いを進めるなかで、さらに衝撃的なことが発覚しました。

 

長女が小学1年生のときに利用していた、同施設内の民間学童で、「過払い分の返金がまだおこなわれていなかった」と言うのです。本来であれば戻ってくるはずのお金が何年も放置されていたことになります。

 

これを聞いて、もはや怒りを通り越してあきれてしまいました。

施設全体の管理があまりにもずさんで、私たちが信頼して預けてきた年月は何だったのかとショックを受け、最終的に、長女だけでなく下の子どもたちの習い事もすべてやめることにしました。

 

 

長女の本音を初めて知り、後悔と反省

私は施設での手続きを終えて帰宅し、気持ちを落ち着かせてから、改めて長女に話を聞くことにしました。

 

夏以降、習い事の時間は近くの本屋で時間をつぶしたり、施設周辺を散歩したりして過ごしていたそうです。ひとりでその時間をどうしようか迷いながら、誰にも言えずに毎週やり過ごしていたことがわかりました。

 

長女が習い事へ行きたくなかった理由も、ようやく聞くことができました。
週4回の習い事は知らず知らずのうちに長女の負担になっており、スイミングもダンスも、以前のように“楽しい”と思えなくなってしまったこと。
疲れがたまっていたのに、私たちに心配をかけまいと、気持ちを言い出せずにいたことを打ち明けてくれました。

 

そして、「ダンスの冬の発表会が近づき、参加していないことがバレるのが怖くなったから“やめたい”と言った」とぽつり。
その言葉には、長い間抱えていた不安や苦しさがにじんでいました。

 

本当はずっと助けを求めたかったのに、気づいてあげられなかった――。
長女がひとりで抱えていた気持ちを思うと胸が締め付けられ、親としてもっと早く変化に気づけたはずだと強く反省しました。

 

 

今回の出来事は、私たち親にとって大きな学びになりました。

「楽しく頑張っている」と思い込み、長女の心のSOSに気づけなかったことが何よりの後悔です。

 

施設側の管理の甘さには強い不信感を覚えましたが、それ以上に、まずは子どもの気持ちにきちんと向き合うことの大切さを痛感。これからは、長女がどう感じているのか、習い事が本当に楽しめているのか、もっと丁寧に話を聞きながら決めていきたいと思います。同じことを二度と繰り返さないよう、親としてしっかり寄り添っていこうと心に決めました。

 

 

著者:原口さくら/30代女性・主婦。3姉妹を育てる兼業主婦。好きな家事は料理。夫が多忙で毎日ワンオペ。

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)

※AI生成画像を使用しています

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