「加熱用ブリ」を生で食べるのは超危険!

「ブリの刺身が食べたいのに、間違えて加熱用を買っちゃった!」なんて経験はありませんか?SNSを見ていると、意外とこの失敗をしている人が多いんです。
中には「生で食べました」という強者もいるようですが、絶対やめてーーー!!!
刺身用のブリは国が定めた厳しいルールのもと、菌や寄生虫の対策を徹底して加工されています。

一方で「加熱用」のブリは、こうした処理がされていないことがほとんど。もし生で食べてしまうと、激しい腹痛や吐き気につながる場合があります。
ブリしゃぶなら表面に火を通すから、加熱用でもいけるでしょ?なんて油断はとっても危険。
寄生虫や菌が身の奥に隠れていることがあるので、サッと湯通ししただけの「レア状態」はアウトです。ブリしゃぶで食べるなら必ず「刺身用」を選んでくださいね。
ブリの旨み半減!?NG保存法

消費期限内に食べきれないかもと思ったら、すぐに冷凍保存するのがおすすめ。冷蔵だと2〜3日しか日持ちしないブリも、冷凍すれば2〜3週間保存できますよ。
ただ、トレイのまま冷凍庫へポイッと入れるのはもったいない!実はこれ、ブリの旨みを逃してしまうNG保存法なんです。
魚が入っている発泡スチロール製のトレイは熱を通しにくく、凍るのに時間がかかってしまいます。上手に冷凍するコツは「短時間で一気に凍らせる」こと。
冷凍が遅いと、解凍したときに水分(ドリップ)と一緒に旨みが流れ出てパサパサになります。
さらに、トレイの隙間から空気が入り、酸化や冷凍焼けの原因に。トレイから取り出してラップでぴっちり包み直すのが正解です。
鮮度長持ち!「ひと手間」で劇的に変わる冷凍法

トレイから出してラップで包むだけでも十分ですが、もうひと手間かけると臭みが取れてしっとりとした食感に。
週末のまとめ買いや、特売で多めに買った時に試してほしいテクニックをご紹介します!
手順①塩で臭みを取る

冷凍する前に、まずは臭みを取り除きます。切り身1切れに対し、塩をひとつまみ〜ふたつまみ、まんべんなく振りかけましょう。
ラップをして、冷蔵庫で5〜10分程度置きます。
塩分を抑えたい方は、塩の代わりにお酒を小さじ1程度振りかけるのもOKです。
手順②水分を優しく拭き取る

時間が経つと切り身から水分が出てきます。これこそが臭みの元!
キッチンペーパーで優しく水分を拭き取りましょう。強く押さえつけると形が崩れるので注意してくださいね。
手順③金属トレイにのせて冷凍する

水分を拭き取ったら、1切れずつ空気に触れないよう丁寧にラップで包みます。酸化と乾燥を防ぐため、さらにチャック付き保存袋に入れましょう。

冷凍庫に入れるときは熱伝導が良い金属製のトレイにのせ、切り身同士が重ならないように並べるのがおすすめ。
こうすることで中まで早く凍り、旨みをキープできますよ。
失敗なし!しっとり仕上がる2つの解凍技
冷凍したブリをおいしく食べるためには、ゆっくり解凍するのが鉄則!おすすめの解凍法を2つご紹介します。
冷蔵庫解凍で旨み流出ゼロ!

一番おすすめなのは、冷蔵庫に移して解凍する方法。ゆるやかに解凍されるので、水分が出づらく、パサパサ食感になるのを防げます。
朝食で使うなら前日の寝る前に、夕食で使う場合は朝に冷凍庫から冷蔵庫に移しておきましょう。
急ぎの場合は流水も◎

冷蔵庫に移すのを忘れてしまった場合は、流水解凍でもOK。ブリの大きさや個数にもよりますが、10〜30分で解凍できます。
少し凍った「半解凍」の状態で調理をはじめると、ドリップが少なくなりますよ。
ブリの旨みを逃さない保存術
「パックのまま冷凍」はもう卒業!ひと手間かけた保存テクニックをマスターすれば、特売日に多めに買っても安心です。
次にスーパーでブリを見かけたら、ぜひ試してみてくださいね。