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「なんでいないの」夫が出張中に子ども3人が胃腸炎!嘔吐の嵐とワンオペの絶望…限界を迎えた母の結末

保育園で胃腸炎がはやり出したと聞き、気を付けていたときでした。夜中に末っ子に症状が出てしまいました。幸いにも翌日には回復し、夫は出張へ。ところがその日の夜、上の子ども2人が相次いで発症。夫は帰ってこられない、私ひとりで看病し乗り切るしかないというプレッシャーと、感染力の強さに、いつ自分も発症するかわからない不安を抱え、絶望的な気持ちになりました。そんな大ピンチを乗り越えられたのは、自分の中で2つの変化があったからでした。

 

ワンオペの夜に子ども3人が胃腸炎の大ピンチ

子ども3人が相次いで胃腸炎になった女性

 

 

子ども3人が相次いで胃腸炎になった女性

 

2022年、3人の子どものうち下の2人が胃腸炎に相次いで感染したものの、嘔吐はなく下痢のみの症状で済みました。嘔吐の場合は処理が大変なので、なくてよかったとそのときは思ったものでした。

 

ところが、そんな恐れていた嘔吐のある胃腸炎についにかかってしまいました。「胃腸炎がはやり始めているので気を付けてください」と保育園から連絡があった翌日の夜、2歳の息子が夜中にモゾモゾ動いていてなんだか嫌な予感がしたら、やはり的中。嘔吐の症状が出ました。

 

幸いにも、翌日には症状が治まってほっとし、一番上の姉と兄にうつらなくてよかったと思いながら、夫は以前から決まっていた出張へ出かけたのでした。

 

ところが、その日の夕方、兄が発症。そしてこれまで胃腸炎になったことがほぼなく、胃腸が強いのかなと思っていた姉までも発症。3人の子ども全員が感染してしまったのでした。 

 

 

夫は出張!私しかいないプレッシャー

姉、兄が同時に発症。そして夫は不在で今夜は帰ってこられない。感染力が強いことを感じ、看病している私もいつ発症するかわからない。私が倒れるわけにはいかない……! 言い知れぬプレッシャーが重く肩にのしかかり、不安に駆られながらも、体調の悪い子どもたちに不安な顔は見せられないという一心で、やるしかない! とスイッチが入りました。

 

夫に対して「こんなときに限ってなぜいない……」という怒りも湧き上がりそうになりましたが、こればかりは誰にもわからなかったこと、夫も仕事で行っているから仕方ない、そんなふうに自分に言い聞かせていました。

 

これまでの私なら「仕事だからといって、家事育児を私に押し付けて!」と怒っていたと思います。けれど、夫は仕事を完遂する、私は子どもを看病して守る、それが今夜の与えられたミッションだと思えたのでした。

 

そんな変化があったのは、これまで数え切れないほどの喧嘩や言い争いがあったからこそ。そのたびにお互いが、自分の大変さばかりを伝え合い、相手の言い分には耳を貸してきませんでした。このままじゃ夫婦関係が行き詰まるな、相手の立場で考えるようにしよう……。最近、そんな思いが強まっていた中での気持ちの変化でした。 

 

ご近所のママ友にもヘルプ!

今回感じられた自分の変化は、夫婦関係だけではありませんでした。消毒用の塩素系漂白剤が足りなくなっていたので、同じマンションに住むママ友に「漂白剤を貸してほしい」と助けてもらったのです。

 

これまでの私は自分からヘルプを頼むことが苦手で、ついひとりで頑張ろうとしてしまい、限界に達すると夫への怒りとして爆発するということを繰り返してきました。周りの人は快く助けてくれるとはわかっていても「こんなこと言ったら迷惑かな」と勝手に決めつけて、言い出せなかったのです。

 

けれど、周りへの迷惑を考えているように見えて、その気持ちの奥には「ひとりでできないダメな母親」と思われるのが怖いという本音があったことに、あるとき気付いたのだと思います。周りからどう思われるか怖がらなくていい、ありのままでいい。母親になり間もなく10年目にして、少しずつ等身大で子育てをできるようになってきた変化を感じました。

 

そんな変化があり、今回ママ友にも助けを求めることで、自分ひとりで抱え込み過ぎないようにできたことも、自分の中での成長でした。 

 

まとめ

まさかの「家庭内パンデミック」と「夫の不在」という極限状態でしたが、ピンチは私の中にある「思い込み」を外すチャンスでもありました。

 

「夫婦で完璧にやらなければ」「母親ならひとりでできなければ」という肩の荷を下ろし、夫とは「役割分担」というチーム戦へ、そしてご近所さんには「弱みを見せて助けを求める」ことへ。パニックになりそうな夜を乗り越えた先には、夫婦関係と周囲とのつながりをアップデートできた、新しい自分がいました。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:小野まちこ/40代女性。3人の子どもと夫ともに東京から静岡県に移住。ライター業など4足のわらじを履くパラレルキャリアを実践中。

マンガ/山口がたこ

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

 

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