A男からの連絡が減り…
長期出張中の婚約者・A男とは毎日のように連絡を取り合って、「どんな家に住もうか」「家具はどれがいい?」などと夢を語っていました。しかし、出張の終わりが近づくにつれて、A男からの連絡が減ってしまい……。
「仕事が忙しいのかな」と思い、私は彼を信じてそっとしておくことにしました。そして、ついに彼が出張から帰ってくる日に。
私は「久しぶりに会える!」とウキウキしながら彼の家に行ったのですが、なんと、彼の家には見知らぬ女性がいたのです。
浮気をしていたA男
「彼女はB子。出張中に出会ったんだ。彼女の父親は有名企業の役員なんだぜ」と、女性について説明したA男。さらに彼は、耳を疑う発言をしました。
「B子は俺の子を妊娠している」
「えっ、妊娠? 浮気していたの?」と驚く私に、B子は「浮気相手はあなたのほうだから!」と挑発してきました。
そしてA男は、「俺はB子と結婚する。お前との婚約は解消な」と宣言。私は彼らのひどい態度にすっかり目が覚め、もはやA男に対する愛情はみじんも感じませんでした。
「いいよ、別れてあげる。でも、これは不当な婚約破棄よ。慰謝料を請求するから覚悟しておいてね」と伝えると、B子は「そんなのうちのパパに頼めばすぐに払える。で、いくら欲しいの?」と発言。私は「詳細は後日連絡します」と言って、A男の家から出たのでした。
B子の父親と対面!?
それから数日後、A男から「B子の父親を入れて話し合いをしたい」との連絡がありました。B子の態度を思い返し、私は「父親もひどい態度だったらどうしよう……」と少し不安になりましたが、「いいよ」と了承。
当日、指定された料亭の個室に行くと、すでに、A男、B子、B子の父親が揃っていました。私があいさつをすると、B子の父親は開口一番に、「この度は、娘がご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした!」と私に土下座。そしてB子に、「お前も謝罪しなさい!」と叱責したのです。
しかしB子は、「は? どうして私が謝るの? それよりパパ、早く慰謝料を払っちゃってよ!」と不機嫌に。またA男も、「そうですよ、早く払って帰りましょう」と反省の様子はまったくなく……。それを聞いたB子の父親は、スッと立ち上がって宣言しました。
「反省している様子があるなら肩代わりしようと思ったが、この様子では無理だ。慰謝料は自力で払いなさい。金輪際、娘とは縁を切ることにする」
B子は「む、無理よ! 私、パパの支援がないと生活できない」と泣き出してしまい……。A男もB子の父親の財力を当てにしていたようで、「縁を切るなんて言わないでください!」と大慌て。
ただ、B子の父親はそんな2人を無視し、私に「何かあったら、いつでも連絡してください」と会社の名刺を渡して、お店から出て行ったのでした。
2人のその後は…
結局、A男とB子からは、毎月、分割で慰謝料が支払われることに。生まれてくる子どもの生活費も必要なため、A男はダブルワークをしながら、お金を工面しているようです。
一方、私は婚約破棄になり一時は落ち込んだものの、次第に「あんな最低な男と結婚しないでよかった!」と前向きに。人をみる目を養いながら、次は素敵な男性を見つけたいと思います。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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