おやつを止めた理由は
祖母は休憩時におやつを差し出しました。祖母が差し出したのはピーナッツの入ったお菓子……。祖母から差し出されたお菓子を我先にとろうとする子どもたち。しかし、姪だけは血相を変えて、「食べちゃダメ!」と叫びました。
私もあとから聞いたのですが、実は、甥はナッツアレルギー持ち。姪は甥からお菓子を取り上げ、甥は大泣き。再度ナッツのお菓子を甥に渡そうとする祖母に、姪は懸命にアレルギーの怖さを説明していました。
認知症の祖母に悪気はなく、姪も甥を守るのに必死でした。
一部始終を見ていた私は、姪に代わって祖母に甥のナッツアレルギーを説明しました。しかし、認知症の祖母に理解してもらうのはやはり難しいようでした……。
あとから来た私の父も「ちょっとくらい大丈夫だろ」と、アレルギーの理解が乏しい様子。一緒に来た母に「命の危険があるのよ!」と怒られていました。
この一件から、たとえ親戚の子どもたちであっても、安易に食べ物や飲み物を与えてはいけないと肝に銘じた私。お友だちが家へ遊びに来るときも、事前にその子のママさんにアレルギーについて教えてもらうようにしています。
※ピーナッツは少量でも重篤なアレルギー反応を起こす可能性の高いアレルゲンです。アレルギーの疑いがある場合は、特に注意しましょう。また、ピーナッツのようにかたくて噛み砕く必要がある物は、小さなかけらが気管に入り込んで喉や気管に詰まらせて窒息したり、肺炎や気管支炎を起こしたりする危険性があります。6歳未満の子どもには食べさせないようにしましょう。
著者:星あきら/女性・主婦。3歳、8歳の姉弟を育てる母。医療機関に勤務。趣味はお絵かきで、子どものお帳面描きに毎日奮闘中。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています