ケーキに一番に手を伸ばしたのは?
7歳の息子と4歳の娘を連れて、友だち家族と一緒にレストランで誕生日パーティーを開きました。集まったのは、息子の同級生Aくんと、3歳の弟とママ、もう一組は同じく同級生のBくんとパパとママ。にぎやかな笑い声に包まれながら食事を楽しんだあと、いよいよ息子が事前に「これがいい!」と選んだシャインマスカットのケーキが運ばれてきました。
店員さんがきれいにカットしてテーブルに並べてくれます。息子は目を輝かせて私に「僕、一番に選びたい!」と言いました。そのとき、Aくんのママが前のめりになって「うちの子、スポンジが好きじゃないのよね。フルーツが一番多いピースを先にもらっていい?」と言ってきたのです。私は一瞬ためらいましたが、勇気を出して「ごめんね、今日は息子の誕生日だから、一番に選ばせてもらってもいいかな?」と伝えました。
すると、そのママ友は少しムッとした様子で「主役だからってそんなのわがままじゃない? うちの子は食べられるところが少ないんだから先に選ばせてよ」と言い、フルーツが多そうなピースをさっと取ってしまったのです。そして、そのまま自分の子どものためにフルーツだけを取り分けてしまいました。
横を見ると、息子の顔は曇り、しょんぼりとしています。「僕の誕生日なのに……」と小さくつぶやき、少し迷いながらも「これもおいしそう」と別のピースを選びました。私は「このままではいけない」と思い、「今日の主役は◯◯だよね。ママのケーキのフルーツをぜんぶ集めて乗せてあげるね!」と言って息子のケーキにフルーツを乗せたところ、息子はパッと笑顔に。それを見て私も救われました。
そして食後、お店の外で、そろそろお開きにしようかと話していると、Aくんママが少し気まずそうに「ごめんね、主役より先に選んじゃって……。本当は◯◯くんが一番に選ぶべきだったね」と突然私と息子に謝ってくれたのです。
急な態度の変化に驚きましたが、Aさんが言うには、ケーキを取り分ける様子を見ていたBくんのママが、Aくんママに少し厳しい口調で「今日は◯◯くんの誕生日だよ。好き嫌いもあるかもしれないけど、だからって当たり前みたいに優先されようとするのは、それこそわがままじゃない?」と注意してくれていたそうなのです。私はAくんママに、「大丈夫だよ。だけど、今度集まるときはそれぞれの好きな物や苦手な物をしっかり確認することにしよう」と提案。Aくんママも納得してくれ、その場は解散になりました。
Bくんママにも「Aくんママに注意してくれたんだよね、ありがとう」とお礼を言うと、「その場の空気悪くしたくなかったから、あのあとこそっと言っただけだよ~」と笑いながら話してくれました。
子どもに好き嫌いがあると、それを優先してあげたくなる気持ちは親として理解できます。しかし、今回は息子の気持ちにも寄り添ってもらえたら……と思った出来事でした。私も子どもたちの気持ちは尊重しつつ、周りへの配慮も忘れないようにしたいと思います。
著者:井島りほ/30代・ライター。年少の女の子と小1男の子を育てるママ。おしゃべりが大好きで寝るのが苦手な兄妹と、にぎやかな毎日を過ごしている。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)
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