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「太ももがはいらない!」愛用のズボンがはけなくなった40代。1年で5kg減量できた方法とは

ミシュランに掲載されたレストランに行ったり、グルメ旅に出かけたり、とにかく私は食べることが大好き。料理教室にも通って、食べることがまさに生きがいと言わんばかりの生活をしていました。しかし、40歳を過ぎたころから豪華ディナーの翌朝はあまりおなかが減らないと感じるようになったのと同時に、体型も全体的に丸くなったと気になり始めました。そんな私が5kgの減量に成功した方法を紹介します。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師沢岻美奈子先生
女性医療クリニック院長

乳がん検診を含め、女性特有の検診をワンストップでできる神戸の婦人科クリニック「沢岻美奈子女性クリニック」院長。市検診や企業検診含め、年間約3000件の検診をおこなっている。乳がんサバイバーも多い更年期世代の患者さんとのやりとりを通じて日常の診察で感じ考えることや、女性のヘルスケア専門医目線での医療情報をInstagramに毎週投稿し、podcastでも「女性と更年期の話」で発信している。
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愛用していたズボンがはけないように

夕食をしっかり食べると、朝食はおなかが減っていないため、抜いてしまうことが増えました。しかし、昼食までの間におなかが減ってしまうため、必然的に間食をすることに。すると、昼食時には空腹感がないので少量だけ食べて、また夕食までの間に間食。そしてまた、夕食の時間におなかが減らず、遅い時間に食べてしまう……。食事時間のサイクルが乱れていると気付きました。

 

体型は全体的に丸みが出ているけれど、洋服のサイズはほとんど変化がなかったのであまり気にしていなかったのですが、ヒップ周りと太もも周り、私の場合はこの辺りが以前より太くなった気がしました。特に太もも周りは、夏場にムレを感じるほどムッチムチに。

 

スカートだと太もも周りの変化に気付きにくいので、試しに愛用していた細身のズボンをはいてみると、案の定、太ももから先が入りませんでした。これはかなり衝撃的でした。

 

それまでは脚が細く、太ももまでスラっとしているのが自慢でした。膝下には体型の変化がなかったので気付かなかった、というよりあえて気付かないようにしていたのだと思います。

 

基礎代謝量の低下を認識し、食生活を見直し

年齢による基礎代謝の低下のせいかもしれないと思った私は、どのくらい低下しているのかを具体的に把握するために、大学で専攻していた食物学科の栄養学テキストを引っ張り出してきました。そのテキストで確認してみると、20~30代で1日につき1210kcalほどだった基礎代謝量は、40代は1170kcalに、50代では1110kcalにまで減るのだそうです。

 

あくまでも基礎代謝は人が生命を維持するのに最低限必要なカロリーですが、年代によってエネルギー必要量も同様に低下していることがテキストで確認できました。つまり、若いころと同じように食べていればエネルギー消費量が減った分は体内に蓄積する。そのため、夕食にしっかり食べると翌朝まで残っている感覚になってしまう。そして、筋力も同じように低下しており、蓄積した体脂肪や内臓は内臓を支えるインナーマッスル、つまり筋力の低下によって地球の重力によって下に落ちてくるのだと私は思いました。

 

この状況を打破するため、夕食後はお風呂以外にエネルギーを消費する場がないので、夕食の内容を見直しました。具体的には、夕食はスープなどの軽食で、残業で遅くなったときはホットミルク程度に済ませるようにしました。さらに、それまでたまにしか行かなかったヨガやピラティスにも週1回は必ず行くことに決め、筋力アップにも努めました。

 

 

摂取と消費のバランス、摂取カロリーの把握

食事時間を見直すとともに、食事で摂取したカロリーと消費カロリーがそれぞれどのくらいかを把握するため、健康系の有料アプリを利用しました。そのアプリはジョギングの際、GPSを利用すれば走った距離と消費カロリーを計算してくれるとともに、食事内容を入力すると摂取カロリーを表示してくれるので、とても便利なのです。

 

アプリで消費カロリー以上に食事を摂取しないように心がけつつ、何を食べるとどのくらいの摂取カロリーになるのかを認識し、外食時のメニュー選択に気を付けるようにしました。

 

まずは夕食を軽めにすることから始めたところ、翌朝はスッキリと起きることができ、朝食もゆっくりと時間に余裕をもって摂取するようになりました。昼食はボリュームのある定食やフルコースなどをしっかり食べても午後の業務や通勤で消費できました。

 

アプリに食事を入力し、1日のカロリー消費量が足りていなければ、帰宅後に軽くジョギングをして消費することもできました。ジョギングは、最初はなかなか大変でしたが、好きな物を食べるためと自分自身を叱咤激励して続けました。アプリを利用して1年ほどするとこの生活が日常化して、なじんでいました。

 

1年後には5kg減量!

食べることが好きなので、グルメ巡りを続ける代わりに、友人との会食やメインの食事はランチタイムに移行しました。結果、お財布にもやさしいことになり、かわいいウエアやシューズを新調して運動を続けるモチベーションを高めることができました。

 

またジョギングで心肺力が高まったせいか、走ることが苦ではなくなり、フルマラソンにもチャレンジ。日常的に走るようになったことで48kgあった体重が1年後には43kgになりました。気になっていたヒップ周り、太もも周りもスッキリし、愛用していたズボンもはけるようになりました。

 

まとめ

40代を過ぎて感じた体型の変化は、基礎代謝の低下という現実を直視することから始まりました。大好きな「食べること」を我慢するのではなく、食事の時間帯を(夜から昼へ)ずらし、アプリで摂取と消費のバランスを「見える化」することが、私には合っていたようです。運動も習慣化し、結果として1年で5kg減量できました。年齢に合わせて自分の体と食生活を見直すことの大切さを、身をもって実感しています。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

著者:田川葉子/50代女性。保護猫17匹のお世話をしている。近所の農家さんから畑を借りてオーガニック野菜を栽培し、収穫した野菜を使って発酵食品づくりを楽しんでいる。

イラスト/村澤綾香

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

 

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