孫への愛情がヒートアップ?
年に一度の家族旅行が恒例となっているわが家。その年も早くから予約をし、温泉旅館に宿泊しました。その旅館は、売店の横にゲームコーナーがあり、当時7歳の長女と3歳の次女はそれを発見するなり「はやく行きたい」とそわそわ。夕食後に娘たちを連れて売店横のゲームコーナーに向かったのです。
中に入ると、2組のグループが遊んでいました。兄弟らしき3人の男子小学生たちと、5歳くらいの男の子に付き添った60代ぐらいの年配女性です。ゲーム機の数も比較的多いので、私は娘たちが楽しめそうなゲーム機はないかと、娘の手を引いてウロウロしていました。すると、突然、後ろのほうで「ドン! ドン!」と何かがぶつかる鈍い音がしたのです。
私たち3人は驚いて振り返りました。すぐ後ろで、男の子と年配女性が小さめのキーホルダー型のぬいぐるみが大量に山になっているクレーンゲームをしています。ゲームを操作しているのは男の子。しかしなかなかぬいぐるみは取れません。男の子は何度も「ああ、また落としちゃった!」と言っては、悔しそうに年配女性にお金をねだります。年配女性は「また取れなかったのかい。もう少し右にいってからボタンを押してごらん!」とアドバイスしたそのときでした。
年配女性は自分の体を押しつけ、クレーンゲーム機を揺らしながら、「ドン! ドン!」とこぶしで叩くのです。クレーンからすり抜けてしまったぬいぐるみをどうにか、景品ボックスに落とそうとしているようでしたが、そんなことでぬいぐるみがボックスに落ちるわけもありません。ぬいぐるみが落ちないことがわかると、またお金を入れて孫がもう一度ボタンを押し、また揺らして叩く……を繰り返しています。
ぬいぐるみが取れないとわかると、年配女性は「もう!」と不満げに言いますが、揺らして叩くのを止めません。後ろの小学生グループもそれを見てはニヤニヤ笑っています。すると長女が「ママ、あの人ズルしてるよ」と私に悪気なく言いました。それが、運悪く聞こえてしまったらしく、年配女性は顔を上げ、不機嫌そうに私たちを見て「まあ、ズルだなんて人聞きが悪い。いくらこのゲームにお金を入れたと思ってるの?」と言ったのです。
私はその発言にモヤっとし、注意しようとしたそのとき、ゲームを終えた小学生グループのひとりが、冷静な口調で「おばあちゃん、それはルール違反だよ。ゲームの機械を叩くのもダメ! 旅館の人に言いつけたら出禁になっちゃうよ」と言い放ったのです。このひと言で女性の顔は真っ赤に。女性は反論できず、私に向かって「もういいわ、こんなところ、二度と来ないから!」と言うと、泣き始めた孫の手を引っ張って、足早にゲームコーナーを出て行ったのです。男子小学生の正義感ある行動に救われ、その後は楽しくゲームで遊ぶことができました。
かわいい孫にどうにかぬいぐるみを取らせてあげたい年配女性の気持ちはよくわかりますが、大人だからこそ子どもに見られても恥ずかしくない行動をとるべきだと思った出来事でした。子どものお手本になる行動を心がけることを、忘れないようにしたいです。
著者:工藤あゆみ/40代・会社員。15歳と11歳の女の子のママ。コンビニスイーツにはまって新商品を楽しみに待つ毎日を送っている。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)
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