厚かましい要求にめまいが…
毎年、ふるさと納税をフル活用しているわが家。夫の納税分は夫自身でおつまみなどを選んでいるのですが、私の納税分は、家族で食べるものに使おうと決めています。お米にお肉に魚介類、夫婦でふるさと納税のサイトを見ながら「今年はどこに寄付しようか」と相談するのがこの時期の楽しみでした。ちょうど1年前も、冷凍庫のスペースと家計とをにらめっこしながら、計画的に注文していたのですが……。
そんなある日、離れて暮らす義母からテレビ電話がかかってきたのです。「冷凍庫、返礼品でパンパンなんでしょ? うちに送ってきてもいいのよ」と、開口一番まさかのリクエスト。義母からはときどき連絡があり、以前、「最近ふるさと納税って流行ってるじゃない? 何頼んでるの?」と聞かれたときに、うっかり「お肉とか海鮮とか、あとスイーツなんかも。冷凍庫がいっぱいになるくらい届くんですよ」と答えてしまったのがきっかけでした。
そのとき「まぁ、そんなに! 贅沢ねぇ~」と妙に食いついていた義母。私は軽い雑談程度だと思っていたのですが、しっかり覚えていたようです……。「私ね、北海道のホタテと鹿児島の豚肉がいいわ〜。あ、できればバラ凍結のやつにしてね。来週末に届くようにお願い♪」と、さも当然のごとく要求してくる義母。あまりの厚かましさに軽く目まいを覚えつつも、私はやんわりと笑顔で「お義母さん、ふるさと納税って限度額があるんですよ〜。家計に合わせて慎重に選んでるので、送る余裕まではちょっと……」と返しました。
ところが、義母は引くどころか「遠慮しないで~。どうせ食べきれないんでしょ? 若い人は忙しいんだから。冷凍庫あふれて傷んだらもったいないわよ? いいじゃな~い。息子も前に送ってくれたんだし大丈夫でしょ?」と、言います。「は?」と頭が混乱する私。どうやら、私が一生懸命考えて頼んでいた家族のための返礼品を、夫が勝手に義母に分けていたというのです。
「なんで勝手に……」とショックを受けていたそのとき、画面の奥から義父が登場しました。「おい、もうその辺にしとけ」と、低めの声でひと言。義母は「なによ、ちょっと言ってみただけじゃないの〜」と誤魔化そうとするも、義父は「図々しいにもほどがあるぞ。おまけに息子までそんなことしていたなんて恥ずかしい! 自分で同じものを頼めばいいじゃないか」と一喝し、義母を制してくれたのです。
「だって〜、私にはよくわからないし……」と言い訳を続ける義母に、義父は「じゃあやり方を聞けばいいだろ。ラクしていいとこどりだけしようとするんじゃない」とぴしゃり。何も言えなくなった義母は急に静かになり、視線をそらしていました。気まずい空気が漂う中、私は「お義父さんありがとうございます! ではそういうことなので! お義母さん、やり方ならいつでも教えますからね。失礼します~」と、さわやかに会話を終了。
図々しさの塊だった義母が一瞬で静まり返る姿を見て、沈んでいた私の心はこれ以上ないほどスカッと晴れたのでした。もちろん夫には過去の事実を問い詰め、二度とそのようなことをしないよう約束してもらいました。
その後、義母からふるさと納税について連絡が来ることはなく、ホタテも豚肉も無事わが家の食卓に並んで、おいしくいただきました。
横取りや横流しは、関係にひびが入る原因になると思います。家族だからこそ、「何でも分けて当然」ではなく、きちんと境界線を引いて、嫌なことに関してはきちんとNOと伝える必要があると痛感しました。また、夫婦間での共有や確認がどれほど大切かも再認識。何ごとも勝手に決めず、きちんと相談しようと夫婦で改めて話し合うきっかけになった出来事でした。
著者:松原櫻子/30代・ライター。2歳の娘を育てる母。イヤイヤの地雷を踏まないように、日々忍者のごとくそろりそろりと歩いている。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)
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