何から何までまねしてくるママ友
私が娘に買ったヘアピンや普段の持ち物、遊び場、お出かけ先に至るまで、気づけば毎回「翌週には同じものを持っている」「同じ場所にいる」という状態になっていました。最も驚いたのは、娘の3歳の誕生日。私が準備した飾りつけや写真ブースをSNSに載せたところ、数日後にそのママ友がほぼ同じ構成で飾りつけをして投稿していたのです。ママ友の子の誕生日は、3カ月以上先なのに……。
「さすがにここまで来るとちょっと……」と感じ、私は徐々に距離を置くようになり、公園や保育園で会っても、軽くあいさつを交わす程度になりました。その後、別のママ友から「Aちゃんママって、なんでもまねしてくるよね」と相談を受けたのです。
まねされることは、結構うれしいと思うことでもあるので、初めは「まねしちゃった」とママ友に言われて、私は喜んでいました。聞くと、相談してきた別のママ友も初めは「かわいい」「うれしい」と、私とまったく同じ気持ちだったそう。しかし、それがよくなかったようでした。
何かをまねされて「やめてよ」「まねしないで」とすぐに伝えたママ友は、仲良くもならずそれ以上何かをまねされることはなく、最初にポジティブな反応をしたママ友だけが、「そこまで!?」というレベルに、何から何までまねされていて……。
何でもまねするママ友は、決して嫌みなわけではないし、嫌がらせをされているとも思わないので、自分の感情をうまく消化できず、なんだかモヤモヤ。相談を受けたママ友と話して、「悪い人じゃないんだよね。もしかしたら、まねすることは、ママ友にとって仲良しの証のようなものなのかもしれないね」という結論に至りました。すると、何も言わずに距離を置いてしまったことが申し訳なくなり、1度きちんと話してみることにしたのです。
後日、私は相談を受けたママ友と一緒に、何でもまねするママ友に正直な気持ちを伝えました。その結果、まねをするのはやはり私たちが想像していたような理由からでした。3人で、それぞれ自分の気持ちを言い合えたので、とてもスッキリしました。
その後は、まねされることもなくなり、私たち以外のママ友に対してもまねするという行為はなくなりました。話してみなければただ距離を取るだけでフェードアウトしてしまっていただろうなと思います。やはり相手の気持ちを想像すること、自分の気持ちをきちんと伝えることはとても大事なことだなと痛感した出来事でした。
苦手な人とは無理に付き合う必要はないと思いますが、せっかく縁があってもすぐにシャットアウトしてしまうのはもったいないなとも思います。今後のママ友付き合いでも、近すぎず遠すぎず、適度な距離を保ちながらいろいろなタイプの人と上手にお付き合いしていきたいと思っています。
著者:秋田まい/30代・女性・会社員。ひとり娘を育てる母。時短勤務。
イラスト:miyuka
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)