育児批判をする義母に、2歳の息子が…
2歳の息子は最近二語文を覚え始めて、話すことが楽しくてたまらない様子。家では「ママ、ねんね」「ブーブー、きた」など、一生懸命話してくれます。しかし、半年ぶりに訪れた義実家では、人見知りをしているのかまったく話そうとしませんでした。義母はあれこれと手を尽くして息子に話しかけてくれましたが、反応しないことに徐々に苛立ちを感じ始め……。
私に「この子、2歳になっても話さないなんて、育て方が悪いんじゃない!?」「子どもひとりまともに育てられないなんて、どうかしてるわ」と、厳しい言葉を浴びせてきたのです。横にいた息子も、自分のことを非難されているのを感じ取り、余計に義母に対して不信感を募らせている様子。私が「家ではよく話すんですけどね」とフォローしても「はいはいそうですか」とあしらわれ、私は悔しくてたまりません。しかし、息子に無理に話すよう強要するのも違うと思い、ぐっとこらえていました。
翌朝、義実家から帰るときのことです。息子は義実家の環境に慣れてきたのか、玄関で「ママ、行こう」と話し始めました。見送りに来た義母が「あら、〇〇くん(息子)、ばぁばにバイバイってして」と息子を触ろうとしたそのとき、義母を見て「ばぁば、ドンタッチ(触らないで)!」と、英語で語気を強めて言い放ったのです。義母は何を言われたかわからず目をぱちくり。ただ、息子が怒っていることは感じたのか、苦笑いしながら私たちを見送りました。
実は、わが家ではバイリンガル育児をしており、危ないものに触りそうになったときなどに「Don't touch please」と注意しています。息子にとってこの言葉は「怒っているときに使う言葉」だったようです。義母に息子の英語が通じなくてホッとした半面、息子が義母に向けてこの言葉を選んだことに、思わず苦笑したのでした。
義母は息子と話したい一心だったのでしょうが、焦りや苛立ちは、話を十分に理解できていない子どもに対しても伝わってしまうと思います。思い通りにいかないときこそ、感情的にならず、状況を前向きに捉えるゆとりと、見守る姿勢が大切だと、改めて感じた出来事でした。
著者:遠山奈津子/30代・会社員。お出かけが大好きな1歳のひとり息子を育てるママ。休日は公園巡りで息子のエネルギーを発散中。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)