私を救ってくれた叔母のひと言
成長がゆっくりの長女は3歳近くになってもおむつがとれずにいました。私自身気になりつつも、トイレトレーニングがうまくいかず、疲れ果てている状況でした。
そんなときに、普段なかなか会うことのない、名前も知らない親戚の女性に「もう大きいのにまだおむつなんかして」と大勢の前で言われてしまったのです。私はとてもショックでしたが、何も言い返せず、泣きそうになりながら愛想笑いを浮かべるしかできませんでした。
すると、叔母が近づいてきて、「大人になってもおむつがとれていない子はいないんだから、その子のペースでいいのよ!」と瞬時にかばってくれたのです。女性はバツが悪そうな顔をして、それ以上は何も言わず、自分から話題を変えました。私を救ってくれた叔母にはとても感謝しています。
しばらくして長女には、障がいがあることがわかりました。医師に、本人が苦手なことを理解して無理に克服させようとしないようにとアドバイスいただいたことで、その後、トイレトレーニングで焦ることはなくなりました。そしてほかの誰かと比べたりせず、長女のペースにあわせて育てようと心に決めました。
子育ては大変なことも多いですが、ふとしたときに叔母の「その子のペースでいいのよ!」という言葉を思い出しては励みにしています。
著者:雑賀あさひ/40代女性・主婦。16歳の娘と13歳の息子を育てる2児の母。いつか秋田犬のいる宿に泊まりに行きたい。
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています