家庭のほころび
夫は家のことに無関心で、使い終わった食器を置きっぱなしにしたり、脱いだ服をリビングに散らかしたりと、片づけの習慣がまるでありませんでした。私が「使ったコップはシンクへ」とお願いしても、
「気になるなら自分でやれば?」と不機嫌に返してくることも多く、話し合いもすれ違うばかりでした。
そのうち、夫から心ない言葉を浴びせられることも増え、私は徐々に夫への期待を手放すように。娘までも「パパは忙しいんでしょ?」と距離を置き始めたとき、家の空気はさらに冷えていきました。
数年たち、私は「娘が小学生になったら離婚を考えよう」と心の中で決めていました。そんなある日、夫の部屋のゴミ箱に破かれた書類が落ちているのに気付きました。つなぎ合わせてみると、消費者金融の利用明細。記載された金額を見て、思わず言葉を失いました。
押し入れの奥にはブランド品の箱がいくつもあり、夫の浪費が明らかに。胸のざわつきが止まりませんでした。
夫との対峙
その日の夜、夫の帰宅を待って「この明細、どういうこと?」と聞くと、返ってきたのは不機嫌な声。「勝手に人の部屋を見るなよ。もう放っておいてくれ」と、話し合いを避けるばかりです。私は将来への不安が決定的になり、娘と新しく暮らすための準備を少しずつ進め始めました。
娘を連れて不動産会社を回っていたある日、近くの公園で娘が突然指をさして言いました。
「ママ、あそこに変な隠れ方してる人がいるよ」
見ると、遊具の陰から男性が顔だけ出して座り込んでいました。最初は驚きましたが、具合が悪いのかもしれないと思い、声をかけてみることにしました。
その男性は、転んだ拍子にズボンを破いてしまい、恥ずかしくて動けずにいたとのこと。娘が持っていたストールを男性に渡すと、とても恐縮した様子で深々と頭を下げて帰っていきました。
数日後の再会
その後、私は収入アップを目指して転職活動を続けていました。面接帰りに立ち寄ったスーパーで、あのときの男性と再会。「先日は本当に助かりました」と改めてお礼を言われ、手土産まで渡されそうになりました。
身なりの整ったその男性は、大企業に勤めているとわかる名刺を差し出してくれました。さらにその男性は「お送りしましょうか?」と申し出てくれ、私は娘の迎えもあるため、恐縮しつつ車に同乗させてもらいました。
車内で事情を聞かれ、家庭の状況を簡単に話すと、「大変でしたね。もし何か手助けできることがあれば」と、温かい言葉をかけてくださいました。
夫の裏切り
ところがその数日後、早めに仕事が終わり娘と帰宅した私を待っていたのは、見慣れない女性物の靴。不安を抱えながら夫の部屋を開けると、見知らぬ女性と夫が抱き合っているのを目撃してしまいました。娘の目を急いでふさぎながら、私は震える手で証拠写真を撮りました。
夫は取り乱すどころか、「もういいよ、離婚でいい。そっちが出ていけ」と開き直り、女性は状況をよく理解していない様子でした。
私は静かに家を出て、以前相談を持ちかけていた弁護士に連絡。その後の手続きは淡々と進みました。
その後の展開
離婚に向けた話し合いの中で、夫の不誠実な行動がさらに明らかになり、慰謝料や養育費についても法的に整理されることに。私は娘と新しい賃貸へ引っ越し、心機一転の生活を始めました。
転職活動では、あの公園で出会った男性が声をかけてくださり、その企業の企画関連の部署で働く機会に恵まれました。これまでの主婦としての経験が生かせる仕事で、在宅ワークも可能。娘と穏やかに暮らせる環境を手に入れました。
「日々の小さな親切が、思わぬ形で返ってくることもある」
そんなことを実感しながら、私たちは前向きに歩き始めています。
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ワンオペ状態での家事・育児に加え、夫の浪費や裏切りで心身ともに限界を迎えましたが、娘のやさしさがきっかけで不思議な出会いがあり、支えてくれる人にも恵まれて本当によかったです。離婚後は、安心して働ける職場と穏やかな生活も手に入り、これから娘と前向きな日々を過ごしてほしいですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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