「妻としての最低限の仕事だろ」完璧で従順な妻を強要する夫→滲み出る支配欲…でも私が一番不満なのは #私は夫の所有物 7

 

アミが生まれて、両親と和解できたと思っていたけど、やっぱり今も完全には認めてくれていない。最近の私はそう感じていました。

 

マサトの言動に違和感を覚えることが増えた今は、両親がこの結婚に反対した意味がわかる気がするのです。だって……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マミさんが、両親の気持ちを考えていると、マサトさんが、不機嫌そうに帰宅しました。

 

「部屋も散らかってるし、読み聞かせもしてないよな？」
そう言いながら、届いていた絵本を乱暴にテーブルに置くマサトさん。

 

マミさんの返答を待たず、さらに「一日中、家にいて何してんだよ」と吐き捨てます。

 

「俺を、家庭を支えることは、妻としてするべき最低限の仕事なんじゃないのか？」

 

高圧的な態度で詰め寄られ、マミさんはアミちゃんのお世話で余裕がないことを言い出せず、思わず「ごめんなさい」と謝ります。

 

家事が行き届いていないことをアミちゃんのせいにはしたくないと思いつつも、マミさんは、マサトさんが育児に手を貸してくれないことに不満を募らせるのでした。

 

◇ ◇ ◇

 

「妻としての最低限の仕事」とは何でしょうか。マサトさんの言葉は、日々ワンオペ育児に奮闘するマミさんの心を深く傷つけるものばかりですね。赤ちゃんのお世話は、24時間待ったなしの重労働です。自分の時間どころか、家事をする余裕さえない日だってあります。それを一方的に責める態度は、パートナーとしてあまりに想像力が欠けていると言わざるを得ません。

 

夫婦は支え合うものであって、どちらかが一方的に従う主従関係ではないはずです。その場の空気や相手の態度で本音を言えなくなってしまうこともあると思いますが、やはり自分の気持ちや現状を相手に伝えて、理解してもらうことは大切なことです。家事も育児も妻ひとりの仕事ではありません。きちんと夫婦2人で協力し、乗り越えていきたいですね。

 

パートナーとの対話が難しければ、専門機関に相談することも考えてみましょう。相談窓口をいくつかご紹介します。

 

※よりそいホットライン（一般社団法人 社会的包摂サポートセンター）
ガイダンスで専門的な対応も選べます（外国語含む）
0120-279-338　つなぐ　ささえる（フリーダイヤル・無料）
岩手県・宮城県・福島県から　0120-279-226　つなぐ　つつむ（フリーダイヤル・無料）

 

※こころの健康相談統一ダイヤル
電話をかけた所在地の都道府県・政令指定都市が実施している「こころの健康電話相談」等の公的な相談機関に接続します。
0570-064-556　※相談対応の曜日・時間は都道府県によって異なります。

 

※DV相談ナビ
全国共通の電話番号（#8008）に電話をすると、お近くの都道府県配偶者暴力相談支援センターにつながります。
#8008（はれれば）※相談対応の曜日・時間は都道府県によって異なります。