夫が敵意を向けるのは…
マサトからの心ない言葉の数々に、私は傷ついていました。今なら、両親がこの結婚に反対した理由もわかります。
家事・育児は私の仕事と決めつけ、マサトは何ひとつ手伝ってくれず……。
















マミさんが家事に追われていると、アミちゃんが泣き出してしまいました。
すぐ近くにいるマサトさんは、泣いているアミちゃんに見向きもせず「泣いてるよ」とだけ言います。
さらには、泣き止まないアミちゃんをあやすマミさんを横目で見ながら舌打ちし、「泣き止ませられないのかよ。しっかりしろよ。母親だろ?」と……。
「それとさぁ、もう絵本断ったら? 古いのも捨てたら?」
そう言って、不満を吐き出し始めたマサトさん。
マミさんが「でも、お母さんが……」と反論しようとすると、マサトさんは「お母さんがなんだって言うんだよ? 他人が俺ら家族のことに関わってくんじゃねえよ」とマミさんの両親への敵意をあらわにしたのです。
「マミはもうあいつらの子どもじゃなくて、俺の妻だろうが」
あまりにひどい言葉を浴びせられ、マミさんは涙を流しながら「私は私なのに……」と絶望するのでした。
◇ ◇ ◇
マミさんが大切にしているご両親の存在を真っ向から否定し、贈り物さえも捨てさせようとする姿は、単なる不満ではなく支配欲の表れではないでしょうか。妻を実家から引き離し、自分に服従させようとするのは、モラハラ以外のなにものでもありません。
もし自分の大切な人たちを不当に貶めたり、関係を断つよう強要されたりしたときは、我慢して従うのではなく、決して譲れない一線として、きちんと「NO」を突きつける勇気を持ちたいですね。
ひとりで思い悩まず、つらいときは遠慮せずに周囲に助けを求めましょう。頼れる人が思い当たらない場合は、専門機関に相談することもできます。相談窓口をいくつかご紹介します。
※よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)
ガイダンスで専門的な対応も選べます(外国語含む)
0120-279-338 つなぐ ささえる(フリーダイヤル・無料)
岩手県・宮城県・福島県から 0120-279-226 つなぐ つつむ(フリーダイヤル・無料)
※こころの健康相談統一ダイヤル
電話をかけた所在地の都道府県・政令指定都市が実施している「こころの健康電話相談」等の公的な相談機関に接続します。
0570-064-556 ※相談対応の曜日・時間は都道府県によって異なります。
※DV相談ナビ
全国共通の電話番号(#8008)に電話をすると、お近くの都道府県配偶者暴力相談支援センターにつながります。
#8008(はれれば)※相談対応の曜日・時間は都道府県によって異なります。
ゆる山まげよさんのマンガは、このほかにもブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。
ゆる山まげよ