ペット不可のはず…管理会社に連絡した私が不安になったワケ
夫と出かけようとエントランスに向かっていると、こちらに歩いてくる住人の方がいました。あまり交流のないマンションでしたが、顔を見たことのある方でした。そして、その手にはなんと犬が抱っこされていたのです。私たちに気づくと、その方はあわててUターンしてマンションの敷地外へ出て行きました。
夫と顔を見合わせ、「これ、絶対飼ってるよね……?」という話に。かわいそうだとは思いつつも、ペット不可という決まりがある以上、管理会社へ連絡しました。対応しますとのことでしたが、「もし引っ越さない場合、犬は処分されてしまうのでは……」と不安な気持ちもありました。
それから1カ月ほど経ったころ、マンションの前に引越し業者のトラックが停まっていました。その方の部屋の前で作業している様子だったので、「おそらく引っ越すんだな」と思いました。なんだか悪いことをしてしまったような気持ちもありましたが、やはりルールはルール。きちんと決まりやマナーを守ることの大切さを、改めて感じた出来事でした。
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決まりを守るために連絡をしたものの、誰かを追い詰めてしまうのではと不安になる――そんな葛藤に共感した方も多いのではないでしょうか。とはいえ、マンションのルールは住環境を守るための大切な約束。ほかの住人への思いやりと決まりを守ろうとする姿勢、その両方を大事にしようとした気持ちこそが、住みよい環境づくりの第一歩なのかもしれませんね。
著者:山田まい/30代 女性・主婦。1歳の娘を育てるママ。毎日、娘と公園へ行くのが日課。
イラスト:ホッター
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年10月)